- ユーザーは通常は1台のごとく設定をして使用して頂きます。
server | host name |
Web | www.rcnp.osaka-u.ac.jp |
Imap4 | imap4.rcnp.osaka-u.ac.jp |
SMTP | smtp.rcnp.osaka-u.ac.jp |
- しかし、これらの高機能なサーバーを故障時に自動的に切り替える事は、実際には難しいです。
- webサーバーとimapサーバーはトラブルが起きた際にはSEが切り替えるように設計/運用されています。
- ユーザーはトラブルが起きた際には切替えを待つ事になります。
- smtpサーバーについては少し複雑な動作をさせて、可用性を上げています。
送信smtpサーバーの一方が故障した場合、偶々それを利用している場合は、送信エラーとなります。
しかし、MUAは時々送信smtpサーバーを切り替えますので、切り替わると送信できるようになります。
MUAは送信smtpサーバーが正常かどうか識別できませんので、しばらく経つと故障した側に切戻す事になり、
また送信エラーが出るようになります。以降、これの繰り返しです。この動作でも全く送信できないよりはマシという事です。
SEが故障に対応すれば正常な方だけを使用するように設定しますので、不安定な動作は解消します。
- ユーザーには見えませんが、メイルの保存場所も2重化されており、どちらか一方のディスクが壊れても
もう一方にデータは残ります。2台のデータ同期はリアルタイムで行われ、突発的な故障であっても
失われるメイルはほとんどないと思われます。
- 2台のメイルサーバーはリングサイクロトロン棟とIT棟に分散設置されているので、
どちらか一方が停電などで稼働できなくても、もう一方で完全なサービスを提供できます。
- 知識のあるユーザー向けに、自分で2台のサーバーを切替えて使用する方法は以下の通りです。
- dnsに依存せずに冗長化されているサーバーを直接IPアドレスで指定します。しかし、普通にIPアドレスを指定してしまうと、クライアント側に別のアカウントを作成する必要があったり、証明書のエラーが出たりしてうまく切り替えているとは言えません。dnsではなくhostsファイルで制御する事でこの問題を避けられます。
- hostsファイルの設定は理解せずに行うとシステムの動作に重大な問題を発生させることがあります。この使用方法は必ず動作原理を理解した上でご利用願います。設定上の問題による障害について計算機室では責任を持ちません。
- hostsファイルは、unixでは /etc/hosts, Windowsでは、C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts にあります。
- hostsファイルの中身はここにあります。使用するパターンを1つだけ選んで、コメントアウトしてご利用下さい。
- 接続の仕方により4パターンあります。同時に2つ以上のパターンを設定しないで下さい。
- indicoだけは片系でしか動作させられないので、この方法で切替えても片系しか動作しません。