www-server:/usr/www/docs/Divisions/np1/tamidaq/info/daq_manual_3hetg.txt.v1.1 RCNP新データ収集システム ユーザーズガイド 95/10/10 ver 1.1 0) 序 RCNP新データ収集システムの使用法について,説明します.この文章は, 1995年10月に行なわれた (3he,t gamma)実験での便宜を図るために書 かれたものです. I) 概略 1995年10月の (3he,t gamma)実験は以下のセットアップでデータ収集 が行なわれました. フロントエンド ... J11(1台) CAMAC Crate #0) スケーラ ... CAMAC スケーラ(2台) J11にて収集 長距離データ転送 ... Reflective Memory 収集用CPU ... VME02 (68040/OS9) 記録転送用CPU ... MUSE (SS4/10 Solaris2.3) 解析用CPU ... KASUGA (SS4/20 4.3BSD) ... MIHO (SS4/20 4.3BSD) データストレージ ... HD (on MUSE) データの流れは以下の用に設定しました. J11 │ │ VME02 │ │ Reflective Memory (Buffer#2) │ ROUTER #1 │ │ ┌────┼────┐ │ │ │ Recorder TCP-Server Scaler │ │ Display │ │ HD │ Reflective Memory (Buffer#1) │ │ ┌────┴────┐ │ │ │ │ KASUGA MIHO 注)Router/TCP-Server/Scaler/Recorder は MUSE上のプロセス II)セットアップの方法 以下の順序でセットアップを行って下さい. 1) MUSEにログインする. MUSE の コンソールから username: quser password: xxxxxx でログインして下さい. 2) ウィンドウを明ける muse> daqsetup で必要なウィンドウを開きます. 3) VME02 に ログインする Console および Collector のウィンドウで muse> telnet vme02 を実行し,vme02にログインして下さい. ユーザー名は gr パスワードは xxxxxx です. 双方とも,ログイン後に必ず, GR2> rdefs を実行して下さい. 注)ログインがうまく行かない時は,ウィンドウを消去し,新しいウィンドウ を作成して,もう一度ログインして下さい.どうしてもうまく行かない時 には,MIHO経由でログインして下さい. 4) VME02 上の ドライバーの初期設定 GR2> modules を実行して,ドライバがロードされている事を確認して下さい. k2917ドライバが表示されない場合は GR2> k2917load を,rmb5576ドライバが表示されない時は, GR2> rmb5576load を実行して下さい. この後, GR2> rinit を実行し,Reflective Memory ドライバを初期化して下さい.この時表示 されるエラーメッセージは無視して下さい. 5) MUSE 上の ドライバの初期設定 muse> rfm_init により,ドライバの初期化を行って下さい. 6) Collector の起動 (Collector ウィンドウ上で) GR2> procs を実行し,collector および j11ctrl がすでに存在していない事を確認 して下さい.存在する時は同時に表示される Id を用いて GR2> kill Id により,プロセスを消去した後, GR2> rfm_init_buf_1 を実行して下さい. 次に, GR2> collector 1 により,collector を起動して下さい.エラーが表示される時は6)を 繰り返して下さい.(colletor プロセスは止められないようになっている ため,Consoleウィンドウを用いて プロセスを消去する必要があります.) 7) Router #1 の起動 (Router ウィンドウ上で) muse> router 1 を,実行して下さい.すぐに終了してしまう時には, muse> router -r 1 としてください. 8) Scaler プロセスの起動 (Scaler ウィンドウ上で) muse> cd /tmp1/3hetg muse> router_scaler 1 3hetg.scaler を,実行して下さい. 9)Recorder プロセスの設定 (Recorder ウィンドウ上で) muse> cd /tmp1/3hetg を,実行して下さい. 10)J11 の イニシャライズ (Console ウィンドウ上で) GR2> j11init を,実行して下さい. 以上で,初期セットアップは終わりです.お疲れさまでした. III)ランのスターとストップ 1) ランのスタート 次の手順でランをスタートして下さい. 1. Recorder プロセスの起動 (Recorder ウィンドウで) muse> router_save 1 file_name を実行して下さい.file_name には,保存するファイルの名前を 入れて下さい. 2. ランのスタート (Console ウィンドウ上で) GR2> rstart run_number, comment を実行して下さい.run_number には ランの番号を,comment には コメント文を入れて下さい. 3. マックのスタート マックのスタートボタンを押します. 2) ランのストップ 次の手順でランをストップして下さい. 1. マックのストップ マックのストップボタンを押します. 2. ランのストップ (Console ウィンドウ上で) GR2> rstop を実行して下さい.この時に出るエラーメッセージは無視して下さい. 3. Recorder プロセスの終了 (Recorder ウィンドウ上で) control+c を押して,プロセスを止めて下さい. IV)8mmテープへのコピー 1)RAW Data は MUSE 上の /tmp1/3hetg もしくは /usr1/3hetg のディレ クトリに保存しています.保存するディレクトリを変える時には, Recorder ウィンドウで muse> cd /tmp1/3hetg もしくは muse> cd /usr1/3hetg を実行して下さい. 2)ディスクの残り容量を見るコマンドは, muse> df -a です.単位は KByte です.ディスクスペースが小さくなりすぎないように 注意して下さい.df コマンドが正しく動作していない関係で,700MB程度で ディスクに書き込む事が出来なくなります. 3)8mmテープへのデータのコピー方法 1.新しい8mmテープを MUSE 横の 8mmドライバに入れる. 点滅が終わるまで待つ. 2.コピーしたいファイルをひとつのディレクトリに集める. (mkdir や mv を使って下さい.) 3.現在のディレクトリにあるファイルを,次のコマンドで 8mmテープにコピーできます. muse> tar cvf /dev/rmt/0mb . 4.8mmテープを内容を確認します. muse> tar tvf /dev/rmt/0mb 5.現在のディレクトリに8mmテープ上のファイルを読み込むには 以下のコマンドを使って下さい. muse> tar xvf /dev/rmt/0mb 6.その他以下のコマンドが8mmテープに対して用いられます. muse> mt -f /dev/rmt/0mb rewind テープの巻き戻し muse> mt -f /dev/rmt/0mb offline テープの巻き戻し&取り出し 注)テープ1巻に入れるデータの量は2GB以下くらいが良いでしょう. V)トラブルシューティング 1)J11が止まっていると思われる時. (Collector上で,"i=100,j=100"のメッセージが出た時はJ11は止まっ ています.) 1.ランをストップする.(Console ウィンドウ上で) GR2> rstop エラーメッセージは無視する. 2.必要であれば,マックをストップする. 3.j11のプログラムを再ダウンロードする.(Console ウィンドウ上で) GR2> j11init 上記の作業で,J11は再スタートします. 2)Collector が止まっていると思われる時. (Collector ウィンドウに何もメッセージが表示されず,上記のJ11再開 方法をおこなっても,Collector ウィンドウが沈黙したままであれば, Collector プロセスは止まっています) 1,Collectorを止める命令を試してみる.(Console ウィンドウ上で) GR3> rend 確認を求めて来るので,yを入力して下さい. 2.残っているプロセスをみる.(Console ウィンドウ上で) GR3> procs 3.collector や j11ctrl という名前のプロセスが残っていれば, GR3> kill id で,プロセスを止めます.id は procs 命令で表示されるプロセスID (一番左のカラム)です. 4.j11ctrl を 上記の kill で止めた場合, GR3> j11_init_buf_1 を必ず実行して下さい. 5.collector プロセスを再開します.(Collector ウィンドウ上で) GR3> collector 1 以上で,collector プロセスが再開します. 3)Routerプロセスを止めたい時 router #1 を止めるには, muse> router_send 1 term を実行して下さい.router およびその router に接続している consumer プロセスが止まります. 4)Collector および router 以外のプロセスは control+c で止まります。