エキゾチックハドロンを探索し隊 山口康宏

エキゾチックハドロンというものをご存知だろうか?これは通常のハドロン、すなわち3クォーク(バリオンと呼ばれる)やクォーク-反クォーク対(メソン)の描象では説明することができない「エキゾチック=風変わり」な構造を持っている。この「何だか普通と違う」という響きに魅了され盛んに研究されてきたのだが...困ったことになかなか実験で見つからない。こうして悶々とした毎日を送っていた我々の前に救世主が現れる。それがヘビーメソンであった。 ヘビーメソンはその名の通り大きな質量を持ち、それによってスピン0のメソンとスピン1のメソンが縮退するという特徴が現れる。この縮退が系に大きな引力をもたらすというのが最近の研究で明らかになっている。 もしこの引力によってヘビーメソンと他のハドロンが束縛状態を形成したら、それは新たなエキゾチックハドロンとして存在する可能性がある!Let's 予言!詳しくは当研究室で!

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レーザーで新しい物理を照らす 柴田卓也

量子力学は少数の粒子が存在する系についてはその性質を完璧に予言しますが、多数の粒子が存在する系(多体系)については一般的にその適用が困難になります。 しかしいくつかの多体系については厳密な計算を行うことが可能で、私はその一つであるレーザーが存在する系に興味を持っています。 レーザーは同波長、同位相の多数の光子が存在する系として捉えることができ、その内部で起きる反応についてはあまりに多くの粒子が関与するため、 単純に量子力学を用いて物理量を計算することはできません。しかし相対論的量子力学における強電場中の粒子についての運動方程式の解析解を用いることで、 レーザー中における反応を単純な散乱過程の重ね合わせとして表現することが可能となります。つまり多体系における物理量を厳密に計算することが可能となるのです。 現在は主にレーザーに光子を入射したときの粒子の生成過程を対象に研究を行っています。

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Last-modified: 2013-02-21 (木) 18:17:04