*研究室概要 [#mb806600]
私たちの研究グループでは、超ミクロな世界を支配する法則を理解し、それによってミクロからマクロまでの現象を記述することを目指しています。現在我々は、物質を構成するクォークがなぜ陽子や中間子などのハドロンの中に閉じ込められているのか、そして、ミクロな世界を支配する単純な法則から如何に多様な世界が作られるのかという問題に直面しています。

私たちは、

(1)クォークからハドロンが作られる仕組み、
(2)ハドロンから原子核が作られる仕組み、

のなかに、これらの謎を解明する手がかりがあると考えています。これらは強い相互作用の理論である量子色力学の難問とされています。(1)のために、超電導体との類似性や超弦理論に基づいた模型を解析したり、スーパーコンピュータを使った数値シミュレーションを行なっています。(2)のために、相対論的な平均場の方法によって全ての原子核の性質を調べています。また、湯川博士が予言したパイ中間子の力によって、クラスター構造、不安定核、原子核の変形など多様性を導くことを目指しています。これらの理論研究にあたり RCNPのリングサイクロトロンとSPring-8のレーザー電子光の実験グループとの議論も密に行っています。


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