主 旨:

       歴史的に有効核力の和として記述されてきた原子核の「平均場」は、ハドロン物理から見れば
     「仮想的な中間子の場」、QCDからは「真空で凝縮した q-bar・q の場の変化」等の様々な言葉で
     説明されてきた概念である。しかしながらそれらに対する首尾一貫した理解はこれまでの研究によっても
     充分に解明されていない。理論と実験の連携のもとその実体を解明することは原子核物理学の
     重要な課題であり、現代物理の最も本質的な概念である対称性の自発的破れに関する理解を飛躍的に
     深めることになる。

     原子核は、強く相互作用する核子と中間子の多体系であり。中間子交換によって記述される核力と、
     平均場や対相関を通してみられる中間子の役割に対して、首尾一貫した理解を進める必要がある。
     今回のワークショップの目的は、中間子バリオン多体系としての原子核の性質を解明するための
     理論的・実験的アプローチの様々な可能性を議論することにある。例としてπ粒子をはじめとする中間子を
     陽に扱った原子核の理論モデル、およびそれに密接に絡む原子核構造、コヒーレント中間子生成反応、
     中間子原子生成反応などが挙げられる。

     大阪大学核物理研究センターでは、研究計画検討専門委員会の主導のもとにワーキンググループを編成し、
     将来計画の議論を行ってきました。その内容は、「RCNP将来計画WGからの提言」にまとめられています。
     今回のワークショップは、その中から、ハドロンビームによる研究として提案されている内容の物理的意義を
     深めることを主目的として企画されたものですが、異なる方向性の将来計画の芽となる議論も大歓迎です。
     様々な方面からの御参加を期待しております。

     参考資料:「RCNP将来計画WGからの提言」
     http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/plan/p-pac/summaries/future_wg_060428.pdf


     下記申込書を 11月16日(金)までに、民井 (tamii[at]rcnp.osaka-u.ac.jp)まで
     メイルにて御送付下さい。

     平成19年10月23日

     世話人(50音順)
     上坂友洋、大西明、岡村弘之、櫻木弘之、酒見泰寛、
     澤田真也、民井淳、土岐博、中野貴志、比連崎悟、
     保坂  淳、堀田智明、明 孝之、與曽井優

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     RCNP研究会 参加申し込み

     「核子と中間子の多体問題の統一的描像に向けて」
     12月14日(金)、15日(土)

     御氏名 :
     御所属 :
     職or学年:
     email:

     ◯ 講演予定

     有・無

     有の場合
     タイトル:

     ○ 旅費希望

     有・無

     有の場合
     出張予定: 12月  日 〜 日

     ○ 宿舎予約希望

     有・無

     有の場合
     宿泊日程: 12月  日 (夜) 〜 日(朝)


     以上の内容を 11月16日(金)までに、民井 (tamii[at]rcnp.osaka-u.ac.jp)までメイルにて御連絡下さい。