核物理研究センター 研究計画検討専門委員会議事録 日時:2002年7月26日(金)11:00 - 17:30 場所:大阪大学 核物理研究センター(RCNP) 出席:秋宗(甲南大)、下浦(東大CNS)、宮武(KEK)、 坂口(京大)、清水(九大)、工藤(新潟大)、 八尋(琉球大)、増田(名大)、堀川(名大)、 能町(阪大)、若狭(RCNP)、二宮(RCNP)、 高久(RCNP)、酒見(RCNP) (以上、委員) 藤原(RCNP)、板橋(RCNP) (以上、委員長出席依頼者) RCNPセンター長 :土岐(RCNP) RCNP研究企画室 :畑中(RCNP) 欠席:相良(九大)、浅川(京大)、國廣(京大) [1] 研究会「核力と核物理」 ========================= 研究会「核力と核物理」において、RCNPの加速器と高分解能実験の現状、 および理論の新しい展開に関連した下記の三つの講演が行われた。 1. 二宮氏(RCNP) 「磁石温度の安定化によるサイクロトロンの高性能化」 2. 藤田氏(阪大) 「分散マッチング法とガモフテラースペクトル」 3. 土岐氏(RCNP) 「超微細構造と新しい核構造の可能性」 [2] 前回議事録確認 (八尋氏) ================== 平成14年3月1日開催の研計委の議事録(案)を承認した。 [3] 報告事項 ============ 1. 概算要求に関して。(土岐センター長) -------------------- リングサイクロトロンのビーム強度増強及び安定化を目的とした 入射加速器更新を中心として概算要求を行った旨、報告があった。 2. 2002年度予算配分に関して。(土岐センター長) ---------------------------- 各予算項目に関して予算配分の報告がなされた。 前年度に比べて10%程度の予算の削減があった。 [4] 協議事項 ============ 1. E122 (pn -> pΛ 実験) Review (能町氏、藤原氏) --------------------------------- E122 Reviewの結果が報告された。 実験現状の説明の後、今後の方針に関してReviewerからの提言があり、 議論の上、下記の点が了承された。 1) 次のマイルストーンを来年夏頃に設定する。実験のFeasibility確認を 目標とする。 2) Feasibility確認のためには、CDCの読み出し(Front End Card) を全チャネルそろえることが望ましい。 3) 実験課題 E122としては、Proposalの目標:Feasibility確認の達成をもって 終了となる。本実験を計画する際は、新規実験課題として申請される ことになる。 なお、今年度必要な予算に関しては、下記で議論された「一般実験費の配分方法」に 基づき、次回のB-PAC(8月19日開催)で予算配分が決定される。 2. 一般実験費配分方法および配分案(秋宗氏、板橋氏) --------------------------------- 1) 一般実験費(リングサイクロトロン関係の共同利用実験費)の配分方法が 提案され、下記の手続きで配分案を決定することが了承された。 [1] B-PACにおいて、各実験課題に必要な費用を検討の上、配分案を決定。 P-PACでこの配分案を審議、確認する。 [2] 修理等、Proposal中の申請品目以外に対処すべき物品が必要になった場合は、 予算執行責任者および研計委幹事で判断する。高額の場合は、研究企画室 長、研計委委員長を含めて議論し、必要な場合は研計委の中で判断する。 なお、実験を申請するにあたって、科研費やその他の外部資金の申請等、 実験費獲得の協力を強くお願いすることを確認した。 2) 2002年度前半期の予算配分案が提案され、減額調整された内容を 確認の上、これを承認した。 また、予算を検討する上でReviewの報告が必要であったE122に関しては、 次回B-PAC(8月19日開催)で早急に配分額を決定する。 3. 中期目標、中期計画。(土岐センター長、畑中氏) ---------------------- 「大阪大学の中期目標、中期計画(案)」のワークシート作成に ついて説明があった。ワークシートは現在作成中であり、中期計画に関して 継続して検討を続ける。 なお、ワークシートの提出期限は8月30日(金)となっている。 4. RCNPの運営に関して。(土岐センター長) ---------------------- 1) RCNPの研究体制を、「加速器系」「実験系」「理論系」の三つの 部門に再編する旨、報告がなされた。 2) 独立法人化後の大学附置の「研究所」と「センター」において、予想 される予算獲得面等での違いに関して説明がなされた。 本センターとしては、今後、どのように法人化後の体制を組織して 行くかが重要な課題であるとの報告があった。 加速器のような大型設備を運転、維持する予算を獲得するために、 研究分野が近い学内のセンターや研究所と合併し、研究所設置の基準「全国共同利 用」「国際研究拠点」「規模」を満たす研究所になることがセンター長の 方針として提案され、その案に関して議論を行った。 研計委としては、どのような組織形態の下でも、これまで通りの共同利用体制を 維持することをセンターに対して最大限要望することを確認した。 5. 教育用マシンタイムについて。(畑中氏) ------------------------------ 教育用ビームタイム募集に関して、その内容、目的について説明が行われ、 実験課題募集を承認した。 なお、申請のフォーマット等に関しては、通常の実験課題申請と同等か もしくは簡略化したものでよいが、後日改めて連絡する予定。 6. 次回研計委日程と議題について。 -------------------------------- 次回は11月15日(金)あるいは11月29日(金)10時から核物理研究センター 本館2階会議室にて行う。