核物理研究センター 研究計画検討専門委員会議事録 日時:2002年11月29日(金)10:00 - 16:00 場所:大阪大学 核物理研究センター(RCNP)本館2階会議室 出席:相良(九大)、秋宗(甲南大)、浅川(京大)、國廣(京大)、 下浦(東大CNS)、宮武(KEK)、坂口(京大)、清水(九大)、 八尋(琉球大)、増田(名大)、堀川(名大)、 若狭(RCNP)、二宮(RCNP)、高久(RCNP)、酒見(RCNP)(以上、委員) RCNPセンター長 :土岐(RCNP) RCNP研究企画室 :畑中(RCNP) RCNP一般実験費執行責任者 :板橋(RCNP) 欠席:工藤(新潟大)、能町(阪大) [1] 前回議事録確認 (八尋) ================== 平成14年7月26日開催の研計委の議事録(案)を承認した。 [2] 報告事項 ============ 1. B-PAC(8月19日開催)報告(若狭) ---------------------------------- リングサイクロトロン施設における実験課題申請の検討が行われ、 5件の課題申請のうち4件が認められ、1件は研計委で議論することとした。 2. Q-PAC(11月18日開催)報告(酒見) ----------------------------------- レーザー電子光施設(LEPS)における実験課題申請の検討が行われ、 6件の課題申請のうち、3件が認められた。 3. IUCFクーラーリングに関して(畑中) ------------------------------------ IUCFの電子冷却(クーラー)リングに関して報告がなされた。 (1) IUCFは2003年春をめどにクーラーリングをShutdownする予定。 (2) クーラーリングを他研究機関に移設することも可能。 現在、TRIUMF/ISACがRI Beam Coolingとして興味を示している。 (3) 移設を検討する場合、IUCFのInjectorは移設しないという現状では、 ビーム強度が弱く、核物理、ビーム物理の面からみた研究の可能性、 マンパワー、コストを慎重に考える必要がある。 (4) 2003年春にクーラーリングの解体が始まるまでに、 移設の可能性を慎重に検討する。 4. 中期目標、中期計画に関して(畑中) ------------------------------------ 「大阪大学の中期目標、中期計画」に関して、核物理研究センターの ワークシート作成現状の報告がなされた。 [3] 協議事項 ============ 1. E198 UCN実験に関して ----------------------- 蒸発中性子+超流動ヘリウムにより生成されたUltra Cold Neutron (UCN)の 性質、およびUCN生成率向上のための基礎研究の実験提案がB-PACになされた。 - これまでのテスト実験の結果は、学術雑誌(PRL)に投稿中。 - 今回は新規に提案された本実験であり、テスト実験ではないため、 放射線管理上の観点からコース申請を正式に行う必要がある。 - 放射線管理室(RCNP 斎藤氏)の方から、 * RCNPでの放射線量管理基準に関して。 * 要求のビーム強度を満たすためのシールド強化の具体案が報告された。 これらの報告から、P-PACで今後の方針が議論され、以下のように了承された。 (1) 実験の物理的Potentialityは評価される。 (2) ビームコース/シールド等のインフラ整備は、放射線管理室を中心に 予算を含めて可能かどうか、RCNP内で詳細に検討する。 (3) E198の実験課題自身は、B-PACで議論/指摘されたとおり (B-PAC comment 抜粋:The committee recommends to propose as separated proposals which should be performed step by step.) RCNPの年間のビームタイム/予算を考慮の上、再度、各実験項目ごとに 個別に提案していただき、B-PACにおいて通常の課題申請と同様、 その都度、検討する。 2. 一般実験費執行計画(秋宗、板橋) ---------------------------------- (1) 一般実験費(リングサイクロトロン共同利用実験費)の執行状況の 報告がなされた。各予算申請者に対して2003年2月をめどに、予定している 予算を早期に執行するよう、アナウンスする。 (2) 来年度の予算は、今年度のB-PAC(2002年8月19日、2003年2月24日)で 各申請課題ごとに認めた予算をもとに、次回のP-PACで議論の上、 2003年度の一般実験費の予算案を決定することとした。 3. 将来計画に関して ------------------- 将来計画に関して、理論部のありかた、21世紀COE、RCNPの中期計画等の 議論が行われた。ひきつづき、研計委で将来計画の議論を行う。 4. 次回研計委日程と議題について。 -------------------------------- 次回は2月24日(月)B-PAC後の金曜日で、2月28日(金)、あるいは 3月以降で日程調整を行う。