核物理研究センター 研究計画検討専門委員会議事録 日時:2003年3月7日(金)10:00 - 16:00 場所:大阪大学 核物理研究センター(RCNP)本館2階会議室 出席:坂口(京大)、下浦(東大CNS)、宮武(KEK)、清水(九大)、 増田(名大)、堀川(名大/中部大)、工藤(新潟大)、岡村(東北大)、 福田(大阪電通大)、上坂(東大CNS)、大西(北大)、能町(阪大)、 八尋(琉球大)、 若狭(RCNP)、二宮(RCNP)、高久(RCNP)、酒見(RCNP)(以上、委員) RCNPセンター長 :土岐(RCNP) RCNP研究企画室 :畑中(RCNP) RCNP一般実験費執行責任者 :板橋(RCNP) 欠席:桜木(大阪市大)、浅川(京大) [1] 前回議事録確認 (八尋) ================== 平成14年11月29日開催の研計委の議事録(案)を承認した。 [2] 報告事項 ============ 1. 中期目標、計画 (畑中) ------------------------------- 「大阪大学の中期目標、中期計画」に関して、核物理研究センターの ワークシート作成現状の報告がなされた。 2. 独立法人化後の核物理研究センターのあり方について(土岐センター長) -------------------------------------------------------------------- 大阪大学での法人化の取り組み状況の経過報告及び核物理研究センターの 中期目標、中期計画(6年間)について説明があった。量子科学研究所(仮称) 構想の現状、中期計画としての入射サイクロトロン更新の計画内容に関して 説明がなされた。 3. IUCFクーラーリングに関して (畑中) ---------------------------------------- IUCFの電子冷却(クーラー)リングに関して報告がなされた。 (1) IUCFは2003年春をめどにクーラーリングをShutdownする予定。 (2) クーラーリングを他研究機関に移設することも可能。 現在、TRIUMF/ISACがRI Beam Coolingとして興味を示している。 (3) 2003年春にクーラーリングの解体が始まるまでに、 移設の可能性を慎重に検討する。 以上の状況をもとに、加速器関係の研究者とのワークショップを開催し、 移設の可能性を検討したが、IUCFのInjectorは移設しないという現状では、 ビーム強度が弱く、核物理、ビーム物理の面からみた研究の可能性、マンパ ワー、コストを考慮して、今回は見送ることとした。 4. B-PAC(2月19日開催)報告 (若狭) --------------------------------------- リングサイクロトロン施設における実験課題申請の検討が行われ、 13件の課題申請のうち12件が採択された。申請されたビームタイムは 合計100日で、そのうち73.5日が認められた。 また、認められた共同利用実験費は、930万円+アルファ(E213関係のDAQ改善 費)であるが、各実験グループとの調整により後日最終的に決定される。 [3] 協議事項 ============ 1. P-PAC委員長、幹事選出 ------------------------ P-PAC委員長、幹事の選出がなされ、今年度(2003年度)の - 委員長として、下浦 享氏(東大CNS)、 - センター外幹事として、若狭 智嗣氏(九大理)、 - センター内幹事として、酒見 泰寛(RCNP)が選出された。 2. B-PAC および Q-PAC委員の選出 ------------------------------- (1) B-PAC委員として下記の10名の方が選出された。 上坂 友洋 氏(東大CNS) 坂口 治隆 氏(京大) 桜木 弘之 氏(大阪市立大) 清水 良文 氏(九大) 高久 圭二 氏(RCNP) 民井 淳 氏(RCNP) 幹事推薦 秋宗 秀俊 氏(甲南大) 幹事推薦 小池 康郎 氏(法政大) 幹事推薦 緒方 一介 氏(九大) 幹事推薦 中村 隆司 氏(東工大) 幹事推薦 (2) Q-PAC委員として下記の6名の方が選出された。 福田 共和 氏(大阪電通大) 浅川 正之 氏(京大) 早野 龍五 氏(東大) 幹事推薦 斎藤 直人 氏(京大) 幹事推薦 堀田 智明 氏(RCNP) 幹事推薦 保坂 淳 氏(RCNP) 幹事推薦 3. 研究会課題申請 採択 ---------------------- 2003年度RCNP研究会に関して7件の申請があり、議論の結果、5件が 2003年度前期分として採択された。なお、後期にもRCNP研究会の 公募を行う予定。採択された研究会のタイトルは以下のとおり。 1「有限密度QCD」 2「RHICでの実験 及び その理論研究」 3「第5回日中核物理合同シンポジウム」 4「少数核子系研究会 核子相互作用とその多体相関」 5「Practical Introduction To Lattice QCD」 4. Letter of Intent に関する議論 -------------------------------- LOI:'Development of Polarized 3He Ion Source for Nuclear Physics at Intermediate Energy Region' が田中 正義 氏(神戸常磐短大)から 提案され、田中氏からその内容に関して報告がなされた。 その後、委員会で議論がなされ、 1. 今回の提案は、スピン交換断面積を測定することをひとつの目的と しており、科研費で行うことを検討する方が自然である。 2. センターとして偏極3Heの加速まで考える場合は、マンパワーを 再考の上、別の体制で行うことを検討すべき等のSuggestionsが あった。たとえば、センター側の責任者として畑中氏がまとめる、等の 意見がだされた。 以上の議論をふまえて、今回は、科研費等、提案者が検討しておられる 外部資金での計画遂行を第一に検討していただくこととなった。 5. 来年度一般実験費要求に関して (若狭) --------------------------------------- 来年度の共同利用実験費(サイクロトロン施設)予算(一般実験費)に関して、 今年度のB-PAC(2002年8月19日、2003年2月24日)で各申請課題ごとに 認めた予算をもとに検討した結果、今年度なみの4000万円を要求する旨、 P-PACで議論の上、これを了承した。 6. 将来計画に関して ------------------- 将来計画に関して、21世紀COE、RCNPの中期計画、国内の大型計画:J-PARC、 RIBF等との関係等の議論が行われた。ひきつづき、研計委で将来計画の議論を行う。 7. 次回研計委日程と議題について。 -------------------------------- 次回は7月28日(金)に行う。