RCNP-Z-648 平成17年2月24日 核物理研究センター 研究計画検討専門委員会議事録 日 時: 2004年8月6日(金) 11:00-17:00 場 所: 核物理研究センター 本館2階会議室 出席者: 岡村(東北大CYRIC)、與曽井(京大)、阪口(阪大)、堀田(阪大RCNP)、      上坂(東大CNS)、比連崎(奈良女大)、大西(北大)、若狭(九大)、      酒見(阪大RCNP)、二宮(阪大RCNP)、福田(大阪電通大)、櫻木(大阪市大)、      初田(東大)、梶野(甲南大)、民井(阪大RCNP)      RCNPセンター長: 土岐(阪大RCNP)      RCNP研究企画室: 畑中(阪大RCNP)    研計委要請: 松多(阪大)、福田(阪大)、増田(KEK)、古川(阪大)、藤原(阪大RCNP) 欠席者: 飯島(名大)、篠原(阪大) 配布資料:          1. 議事進行予定          2. 核運委(6月23日)資料           3. B-PAC(8月5日)資料          4. プロジェクト申請資料          5. 将来計画に関する資料          6. 研究会計画申請           7. 前回研計委(4月6日)議事録案          8. プロジェクト申請(3件)および添付資料 (事前配付)          9. Letter of Intent (1件)および添付資料 (事前配付) [1] 報告事項 ============ 1. 核運委報告 (研計委委員長:岡村) ------------------------------------- 6月23日に行われた核運委について、平成16年度の予算配分、概算要求の状況、 センター長改選に関する議論等の報告があった。 2. 入射サイクロトロン更新計画に関して (計画責任者: 畑中) --------------------------------------------------------- 入射サイクロトロン更新計画では、RF電源の増強、Deeの交換、 Flat Top の導入、超伝導ECRイオン源の新設、入射系の改善、 AVF取り出し(RINGバイパス)ビームラインの新設、制御系の更新を進める。 仕様内容を決定し、「高輝度原子核ビーム生成システム」および「重イオン生成システム」 として政府調達の公示を行った。 3. 研究会報告 (研計委幹事:民井) ------------------------------------- 4月5-6日の日程にて開催した「入射サイクロトロンの更新と展開する物理およびその応用」 研究会の開催状況に関する報告があった。 4. B-PAC報告 (B-PAC委員長:松多) ------------------------------------- 8月5日に行われた B-PAC では 9件の課題申請があり、7件を採択、1件をサスペンド とした。残る1件は検出器製作の予算に関する申請であるがB-PACにて実験の妥当性を 審議したものではないためRCNPの別枠予算での採用を推奨することとした。 採択ビームタイム日数は61.5日。 [2] 協議事項 ============ 1. プロジェクト審議 -------------------- 今回から新たに課題募集を始めたプロジェクト公募に対し、以下3件の プロジェクト申請があった。   A. He-II Spallation UCN Production   Spokesperson: Y. Masuda (KEK)   Budget Request: 6.89 M yen  B. Heavy Ion Physics with Intense Radioactive Nuclear Beams at RCNP   Spokespersons: K. Matsuta (Osaka Univ.) and M. Fukuda (Osaka Univ.)   Budget Request: 31 M yen   C. Study of Nuclear Moments of Unstable Nuclei by a New Laser   Spectroscopic Method   Spokesperson: T. Shimoda (Osaka Univ.)   Budget Request: 8.5 M yen 審議に先立ち、各プロジェクトの代表者によるプロジェクト内容のプレゼンテーションを行った。 審議の結果、 Aについては申請額 689万円を採択し、今予算をもって現在の100倍程度の UCN 密度を達成するためにRCNPで行ってきた一連の研究に対して一区切りをつけ、結果を出すことを求める こととした。 Bについては、申請予算のうち300万円を採択し、2次ビームラインの実験を行う上での整備を 進めることを求めることとした。 Cについては、マグネシウム原子核の偏極緩和時間が十分長いことを理研にて進行している 実験により確認した後に、再度プロジェクトの提案を求めることとした。 下記 Letter of Intent 1件の提出があり、代表者によるプレゼンテーションを行った後、 内容に関する議論を行った。   ・大強度 MeV ガンマ線ビームでの光核反応による科学開拓に関して核物理    研究センターが一歩を踏み出すことについて    提案代表: 藤原守 2. 研究会採択について --------------------- 平成16年度(後期)研究会公募に4件の申し込みがあり、協議の結果下記3件計115万円を 採択した。   ・スパレーション超冷中性子による物理   連絡責任者: 増田康博(KEK)   国内ワークショップ、20人程度   ・少数粒子系物理の最近の発展と今後の展望   連絡責任者: 肥山詠美子(奈良女大)   国内ワークショップ、60人程度   ・入射サイクロトロンの更新と展開する物理及びその応用   連絡責任者: 民井淳(RCNP)   国内ワークショップ、40人程度 平成17年度4月開催の研究会応募が1件あり、協議の結果平成17年度予算の研究会として 内定することとした。 3. 将来計画について --------------------- 過去の将来計画の進め方の反省に立って、半数がセンター内メンバーから成る ワーキンググループを立ち上げる事とし、以下の委員を選出した。   将来計画ワーキンググループ委員:   大西(北大・委員長)、上坂(東大CNS)、澤田(KEK)、櫻木(大阪市大)、   與曽井(京大)、中野、民井、酒見、保坂、堀田、二宮(以上阪大RCNP) 4. 前回議事録承認 ------------------- 4月6日開催の研計委の議事録案を承認した。 5. 次回研計委開催予定 --------------------- 次回の研計委は2月後半に開催することとした(後日、2月23日に決定した)。