RCNP-Z-465                                1991.10.31          大阪大学核物理研究センター     平成3年度5月研究計画検討専門委員会議事録(案) 日 時 : 平成3年5月16日(木)10:30〜18:00 場 所 : 大阪大学核物理研究センター会議室 出席者 : 旭、市村、上村、工藤、坂口、下田、永井、堀内、松木、松柳、 本林、三尾野、野呂、水野、鈴木、小方、近藤、池上 欠席者 : 酒井、政池              [A] 報告事項 (A1)一般報告(池上センター長)  (1) 人事異動:平成3年4月1日付で以下の異動があった。 ・田村圭介氏が助手に採用された。   ・松木征史氏(粒子線計測部門)が京都大学化学研究所に転任した。   ・斎藤敏之氏、宮崎喜郎氏、武藤巧氏、田所智氏が理論部研究室員に採用された。  (2) 共同建設者:以下の方々を共同建設者として追加してお願いすることになった。          坂口治隆氏(京大理):焦点面ポラリメーター(FPP)担当 與曽井優氏(京大理):同上 村上哲也氏(京大理):二次ビームコース担当   (3 )放射線取扱主任者:野呂哲夫助手から斎藤高嶺助教授に交替した。  (4) 研究生:以下の方々を平成3年度研究生として受け入れることになった。 金山典世氏(新規、指導教官:鈴木徹助教授) 養老真一氏(継続、指導教官:鈴木徹教授) 黄 宇寧氏(継続、指導教官:近藤道也教授)  (5) 放射線取扱講習会:3月19日(火)に開催され、78名の参加があった。    (6) 20周年記念と新施設披露事業:11月13日(水)に記念式典、祝賀会を行なう。 これに引続き、11月14、15日に国際記念シンポジウムを行なう。  (7) 液化ヘリウム供給設備:平成2年度をもって廃止することとなった。    (8) センター長が全学部局長会議ヘ参加することとなった。また、国立及び    学附置研究所・所長会議のメンパーとなった。  (9) 新施設の完工およびセンター周辺の環墳整備   ・4年国庫債務負担行為として進められてきたリングサイクロトロン事業の建物及び    設傭の建設が、平成3年3月31日をもって全て終了した。 ・平成3年度概算要求については、施設維持運営費として約13.1億円認められたが、 組織の整備は認められなかった。 ・平成4年度概算要求としては、運営費約15.8億円(4000時間の加速器運転時間)を、 また、組織の整備としては、研究組織の改組:4大研究部(門) (教官7名増員)    事務部共同利用掛新設(事務官2名増員)    放射線管理部門充実(技官1名増員)    理論部の新設(教官4名増員) を要求した。 (10)前回の研計委で要望のあった旅費の支給を迅速に行なうことについては事務部が   努力している。    (11)その他、事務部の人事異動、職員の海外渡航、併任・兼任および兼業・兼職の委嘱等の 報告があった。これらの詳細については、1991年8月5日開催の核物理研究センター 運営委員会議事録(RCNP-Z-454)を参照のこと。 (A2) 所内各部の報告(加速器部、測定器部、共通部、理論部、各責任者)  [a] 加速器部報告(近藤加速器部責任者)  (1) AVFサイクロトロン 3月中旬よりAVF中心部のオーバーホールを行なっている。5月末には加速テストを 終了する予定でいる。    (2)リングサイクロトロン サイクロトロン本体の磁場測定が3月末に全て完了した。RF系については Main Cavity は大気中で50MHz,50kV 印加のテストを行なっており、 Flat Top Cavity は static な電圧分布を測定中である。    (3)イオン源 内部イオン源は故障の原因となり得るので、重イオン源をECRに変更したい。 Neomafios 相当のものを検討しており、今年度中に導入する。 これは現在ベンチテストを続けている偏極3Heイオン源としても有用である。 偏極p(over-right-arrow),d(over-right-arrow) については、ionizer を ECR ionizer に変更することで増強することを検討している。  [b] 測定器部報告(畑中測定器部副責任者)    (1) 現施設の測定器は順調に稼働している。  (2) 新施設の建設は、ビーム伝送系を含め、機器の据え付け、電力線等配線、 冷却水配管が全て完了した。真空テストは、西実験室が完了、N室、入射室が進行中。 Grand Raidenの双極電磁石D1,D2の磁場測定が進行している。最高磁場18.4kG (約450MeVのtを分析出来る)を確認した。 建設予定の測定器のうち積み残されていた、「大口径スペクトログラフ」、 「DSR (Dipole magnet for Spin Rotation ) 」、「FPP(Focal Plane Polarimeter )」 は平成3年度より建設を開始した。3カ年計画で建設する。基本部分の据え付けは 来年夏に行なう。  [c] 共通部報告(小方共通部責任者)  (1) リングサイクロトロン関係コントロール系の整備は順調に進んでいる。    ソフトの充実に田村助手の活躍が大いに期待される。  (2) 9月にはN室に入射し、学会明け頃からリングへの入射を行ないたい。  (3) 新中央計算機のレンタル料が現在の4倍になる(今年度は3月のみ)。 新しい機種に関して5月1日に入札公告を行なった。新中央計算機整備の他に、 Network増強など、計算機環境の大幅な向上を図る。(詳細については資料1を参照) [d] 理論部報告(鈴木理論部委員)  (1) 理論部主催の定期セミナー及ぴvisitorによるコロキウムが資料2のように    行なわれた。   (2)「理論部滞在者のための核物理研究センター案内」 (平成3年版)を作成した。 [e] 共同利用計算費委員会報告(鈴木理論部委員) 共同利用計算費委員会が3月23日に開催され、平成3年度の共同利用 計算費等を決定した。詳細はRCNP-Z-447を参照。 (A3) 研計委幹事の報告(水野研計委幹事)  (1) 核運委    平成3年5月7日開催の核運委で研計委の状況の報告を行なった。核運委では、    それに対して以下の質疑があった。 Q:「予算案」というのは、どこに対する「案」か。 A: 研計委から核運委に対するものである。 Q: 研計委からの共同利用実験費の要求が6000万円であったのに、センター案では   4000万円に決定されたのはなぜか。 A: 限られた予算内で多くの要求を満たすのは難しい。センター内の整備項目自身も   相当削っていることをご理解いただきたい。 Q: 研究会はセンターでやっていることに直接関係したテーマでなくても出来るのか。 A: 出来るということが過去の研計委で確認され、議事録に載っている。 Q: 共同利用計算費の対象はどうなっているか。 A: 計算費の利用規定では「核物理研究センターの研究に関係がある」課題となっており、 計算費委員会では、これを広い意味に解釈して、計算費配分を行なっている。  (2) 研究会・ワークショップの開催状況は資料3に示すとおりである。 [B] 協議事項  (B1) ECRイオン源    近藤加速器部責任者より、今年度中に導入を予定しているECRイオン源    (Neomafios 相当)の基本性能について説明があった。これに対して、 ・ 前回の研計委での議論を受けて導入することになったのか。この形式のイオン源に 決定された経緯は何か。 という質問に対して、近藤加速器部責任者より、 ・ ECRイオン源については以前より検討を続けて来た。前回の研計委でも導入を 希望していることを説明した。   ・ 内部イオン源については、イオンによっては故障の原因にもなり、重イオンは できるだけ外部イオン源を使用したい。ECRイオン源の機種については、予算の 範囲内である程度の性能が得られること、特に今年度中に納入可能であること、 及びマンパワーの問題を考慮して決定した。この機会を逸すると今年度の導入は 不可能となる。 ・ このイオン源では、主として軽い量イオンの生成を考えている。 重い重イオンについては今後議論してもらいたい。 との説明がなされた。また、 ・ 偏極 p(over-right-arrow),d(over-right-arrow)用イオン源の充実の方が プライオリティーがあるのではないか。 との意見に対しては、 ・ 人の問題があって、今年度中にやるのは無理だが、来年度は、理研の結果を参考にして 実施したい。 との回答がなされた。また、 ・ RCNPのリング・サイクロ卜口ンは多価のイオンでなければ加速できない。 そのような多価イオンではどれだけのビームがリング・サイクロトロン出口で 得られるのかという視点でイオン源の性能を比較すべきである。 ・ 今後の問題として、センターで重イオンをどう利用してゆくべきか、研計委や ワークショップなどで研究の動向を議論すべきである。 など、種々の議論がなされた。  (B2) 議事録の承認  平成3年2月7日(木)に開催された研計委の議事録(案) (RCNP-Z-446)は、  以下の通り訂正の後、承認された。 ・11頁6行目  相良建司 → 相良健至 ・14頁6行目  12/25〜26 → 3/25〜26 ・14頁17行目 不安定ビーム → 不安定核ビーム ・18頁     松木征史委員をセンター内委員からセンター外委員ヘ ・18頁    松枅 → 松柳 ・18頁    工藤久明  → 工藤久昭   (B3) 後期研計委関係日程  水野幹事より、マシンタイムのテーマ説明会での議論を充実させるために、  「説明会に先立ち、必要に応じてレフェリーと幹事が各実験グループの連絡責任者に  問い合わせをする」ことが提案され、そのためには例年より早めに公募を締め切る  必要があるとの説明があった。しかし、公正にレフェリーをつける方法等をめぐって  種々の議論があり、原案のままでの具体的実施は無理があるとのことで、議論を 次回以降に持ち越すことにし、例年並のスケジュールで公募を行なうことが決定された。 平成3年度後期の研計委(マシンタイム)関係の日程が以下のように決定された。 マシンタイム公募通知 : 7月9日(火)頃 マシンタイム公募締切 : 8月27日(火) テーマ説明会     : 9月13日(金) 次回研計委      : 9月14日(土)  (B4) 研計委関係予算  平成3年5月7日開催の核運委に対して要求した研計委関係の予算が資料4のように 承認されたことが、水野幹事より報告された。また同幹事より、「カスケード計画 ワークショップ」を「カスケード計画・次期計画ワークショップ」と名称を変更して、 現在計画に引き続いて整備すべき測定装置類の検討を開始したいとの提案がなされ、 承認された。  (B5) 後期AVFサイクロトロンおよびリングサイクロトロン・テスト実験の 共同利用公募要領 ・ 平成3年度後期よりリングサイクロトロンからのビームが利用可能となることから、 マシンタイムの公募の方式を見直す必要がある。これについて過去の研計委でなされた 議論に関して水野幹事より資料が配布され、説明があった。 その後、「リングサイクロ卜ロン・テスト実験共同利用募集」要項の素案が幹事より 提出され、承認された。その具体化及びAVFサイクロ卜ロンの公募要項に関しては 委員長・幹事に一任することが決定された。 ・ また、マシンムタイムを必要としない実験費のみの応募は、平成3年度後期に関しては、 従来からの議論の通り、認めることが確認された。  (B6) 平成3年度前期リングサイクロトロン共同利用実験費の配分 ・ 前回の研計委で、具体的検討をさらに深めて後期に再度応募することを求めた 坂口グループ(32A101)0°測定用シールドの検討の進捗状況に関して、及び一部の 決定が保留された高橋グループ(32A103)のスウィンガーマグネットの検討作業に 関して、幹事ヘの中間報告の内容が紹介された。スウィンガーマグネットに関しては 製作が承認された。 ・ また、固体粒予検出器を提案した 桑折(32A01)、福永(32A02)、的場(31A101)の 各グループに対して、合同で検討会を持つよう要請されていたが、これを受けて 「固体スぺク卜ロメーターワークショップ」が4月27日に開催された。 ここでの議論に関して詳細な資料が配布され、水野幹事より説明があった。 このワークショップでは以下の4つの提案が研計委に対してなされている。 @ ワークショップで出された検討項目を含めて、必要かつ十分なテストを、 今回の予算の範囲内で、まず実施したい。 A テスト実験等に必要なテスト用ビームラインの設営を検討するワーキンググループ を発足させたい。   B 大口径スペクトログラフとの組合せを想定した大立体角相関測定用の実験設備に ついて検討するワーキンググループの発足を検討する。 C 大立体角(〜4π)汎用スペク卜ロメーターによる物理と測定技術に関して 検討するためのワーキンググループの発足を検討する。  以上の4点について、まず@の予算配分に関しては、後期分として2000万円程度 残るようにすることを確認し、具体的配分額については幹事および小方共通部責任者に 一任する事を決定した。またAのワーキンググループの発足に関しても承認された。 B、Cに関しては、関係者と幹事で更に検討して頂くこととした。  (B7) 核理懇からの要望書ヘの対応について  春の学会の核理論懇談会で阪大核物理研究センターの計算費を拡充すること及び  計算核物理プロジェクトを実施することの必要性が議論され、研計委委員長宛に 核理懇名で要望書(資料5)が提出されたこと、またこの要望を積極的に取り上げる方向で 関係者で議論していること、が水野幹事より報告された。 さらにこれらの議論にもとづいて、次の2点の提案があった。    〇 核理懇の要望を具体的に検討し、現在及び近い将来のRCNPの計算環境も勘案して 今後の方策について提案するためのワーキンググループを研計委の諮問委員会として 設置すること 〇 計算核物理とその実施のための計算環境に関するワークショップを開催すること   これに対して研計委では、 ・計算核物理とは何をさすのか。 ・単なる計算費の増額要求とはどう異なるのか。 ・計算物理学という分野が広がりつつあり、原子核でもそのような分野が育ちつつある。 これに対して、RCNPでも積極的な対応を示して欲しい。 など、種々議論の末、核理懇の要望を検討するワーキンググループを発足させることが 承認された。また、ワークショップを9月までに開催し、次回の研計委で検討結果の 中間報告を行なっていただくこととした。  (B8) 懸案事項  新施設での新採択方式案(RCNP-Z-446の資料6)について議論を行なった。  平成4年度前期からはこの採択方式(資料6として再録)に従うことになる。これに対して、 ・ この案は概括的であって、具体化には別の要項が必要。 ・ 最長2年という実験期間の根拠は何か。 ・ KEKでは測定器の建設も含んで採択されるが、RCNPではこのような準備に時間と お金を要するもの、また実験に2年以上かかるものはプロジェクトとして申し込んで もらうのが適当ではないか。 ・ 「各期間全ビーム日数の内、先送りによって占められる割合は20〜30%以下を目処と   する。」とあるが、マシンタイムの割当ては状況に応じてflexibleに考えて欲しい。   などの意見が出された。                               以 上 資料1         1991年度RCNP計算機環境整傭計画  (I) RCNP中央計算機更新計画 処理速度  現行は約13MIPSであるが総合で100MIPS以上、1cpuで50MIPS            以上を考えている(スカラー演算)。 ディスク  大型化しているアプリケーションに対応するために100GBを            考えている。この容量をどの様に分配して利用するかは今後の            議論になる。 磁気テープライブラリ 大量のRAWDATA等を所外からも利用できるように自動マウント 可能な磁気テープ装置を用意する。200MBのカセットが5000本 収容できるので容量は1TBとなる。同時にアクセスできる数は 12を予定している。 ファクシミリプリンター 所外からの利用を考慮してファクシミリに出力するための装置を 用意する。グラフィクスも可能である。 所内ネットワーク 所内にFDDIによる基幹LANを構築し、各建 屋内のイサネット を結ぶ。 24時間無人運転    無人運転可能な設備にし、問題が起きない限り止めない様にしたい。 出来れば問題が起こっても止めない様にしたい。 分散入出力      所内数ケ所に入出力室を設け、ログインはもちろん、出力、磁気 テープ操作等大抵のことは出来る様にする。 UNIX        UNIXのワークステーションを数台導入し、最近めざましいUNIX ヘのニーズに答えたい。       (スーパーコンピュ−タの導入は今回は出来ない。今後の課題である。)    (U) RCNP中央計算機更新計画の他に以下の事を行う予定である。 共同利用端末室   今までのFACOM一辺倒な端末室を改め、RCNPで利用可能な           全ての計算機の端末が利用できるようにし、更にPC,MACの           パソコン環境も用意し、共同利用に供する。 所内ネットワーク  所内ネットを充実させ、計算機環境の向上を図る。 所外ネットワーク  所外ネットを充実させる事により、RCNPの計算機を全国の大学等 から利用できるようにする。その為に以下の事を行う。 電話回線の充実と料金の一部センター負担の検討N1ネットヘの 参加HEPNETの高速化(KEKが中心となって行う)TISNとの接続 (予定、現在調査中) ソフト整備     CERNライブラリ等のライブラリ整備を行う。 INTERNET, DECNET, BITNETの3種のメイルをサポートし、 互いのゲートウェイも行う。FTPによるファイル転送環境を 整備する。  (V) 大型VAX   センターの経常経費で導入を考えているが、今年度は予算化           出来なかった。来年度に期待する。 資料2        RCNP理論部主催のセミナー等実施状況          (平成3年2月より5月までの分)  〇 定期セミナー (1991年2月以後の分) 西岡英寿(甲南大) (1991.3.6)   「レベル密度の半古典的近似-古典カオス系の量子力学に向けて-」  〇 理論セミナー (1991年2月以後の分) 全 卓樹(法政大)  (1991.2.15)   「光学ポテンシャルはどこまで正確に計算できるか」 宮崎喜郎(阪市大)  (1991.2.21)   「陽子原子核非弾性散乱における偏極移行の相対論的研究」  土岐 博(都立大)  (1991.4.15)   「Relativistic Hartree, Hartree-Fock, Brueckner-Hartree-Fock Theory for Nuclei    Far from Stability Line」  〇 理論部ヘのVISIT0R(セミナー以外の分) 加藤 昌之(東大理)         1991.2.14〜16 原田 融 (北大理)         1991.2.18〜23 森田 彦 (札幌学院大商)      1991.3.4〜10 R.Brockmann (Univ.Mainz, 核研)  1991.3.20 資料3 RCNP研究会・ワークショップ等実施状況 (平成3年2月より5月までの分) ◎ 平成3年度前期研究会 テーマ 世話人   開催 予算 少数粒子系核物理学研究会  尾立 晋祥 6月(予定) 70万 ◎ 平成3年度ワークショップ  〇 共同利用ワークショップ  テーマ 世話人 開催 予算 高励起状態におけるパイオン型 モードの励起について  土岐 博  松岡伸行  鈴木 徹 4月16日   3.3万  〇 カスケード計画ワークショップ      テーマ 世話人  開催  予算 中間エネルギーにおけるハドロン 型測用のシンチレーンョン型測定 器の設計とその最適化 水野 義之 下田 正 4月27日(土)  8.6万 GeV領域における蓄積リングを  使ったpp反応の物理 水野義之 清水 肇 5月11,12 日 (金・土) 17.0万 原子衝突過程におけるスピン荷電  移行反応の理論的解明 田中正義 2回分 6月頃、9月頃  名古屋往復  一人2回分 資料 4                                                                                                             資料4               平成3年度研計委予算要求のための資料 (単位 万円)                  昭和62年度 昭和63年 平成元年 平成2年 平成3年 要求額 配分額 要求額 配分額 要求額 配分額 要求額 配分額 要求額 配分額 研計委旅費 共同利用計算費委員会旅費 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 4回 1回 研究会旅費 カスケード計画検討研究会旅費 カスケード計画ワークショップ旅費 共同利用ワークショップ旅費 定期セミナー旅費 計算機共同利用旅費 共同利用実験旅費 160 140   50 15 20 520 145 50 80 50 15 20 520 165 140 50 15 20 520 165 60 50 60 15 10 520 245 15 20 520 185 70 50 15 20 520 245 15 20 520 155 14 57 15 23 597 200 110 50 15 25 600 200 110 50 15 25 600 旅費合計 905 880 910 880 920 860 920 987 1000 1000 共同利用実験費 共同利用計算費 2500 350 2200 20 2500 350 2200 320 2500 350 2200 320 2500 350 2200 340 4000 450 4000 450 校費合計 2850 2520 2850 2520 2850 2520 2850 2540 4450 4450 資料5 大阪大学核物理研究センター 研究計画委員会 委員長殿   謹 啓 核物理研究センターにおかれましては、従来から国際的に優れた研究実績をあげられる と共に、研究会・共同利用計算費・理論部研究員・理論部定期セミナー、等の活動を 通じまして理論関係の全国共同利用にも大きく資するなど、我が国の核物理の総合的発展 に多大の寄与をされております。 さて、このたび貴センターの御尽力により新しい施設が完成し全国共同利用実験が 開始される運びとなりましたことは、理論研究者にとりましても大きな励ましであり、 心からお喜びと敬意をあらわす次第です。と同時に、この新しい時代に照応し、実験と 理論がこれまでにも増して連携を強め、貴センターの一層の発展に寄与していきたいと 感じております。 今春、東京理科大学でもたれました原子核理論懇談会では、貴センターのこれまでの 活動の一層の充実と新しい時代に則した共同利用の開始について種々の期待が広く出され、 具体的提案のひとつとしまして   1) 共同利用計算費の拡充   2) 計算核物理プロジェクトの実施 の2点の要望がまとめられました。つきましては、ここにこの要望をお伝え致します と共に、早期実現をめざして格段のご配慮をいただけます様お願い申し上げます。    敬 具                                    1991年3月28日   原子核理論懇談会 資料6  1992年度以降の共同利用実験採択方式 大阪大学核物理研究センター 研究計画検討専門員会 1) 実験申込み     ・ 実験テーマの遂行に必要なそうビーム日数・総予算を一括して申し込むものとする。 装置のテスト・収量の推定のためのマシンタイムも1テーマとなり得る。 ・ 実験期間は最長で2年とする。 ・ 実験申し込みは常時受け付けられる。 ・ 申し込みには総ビーム日数・総予算の他、1年以内のテーマについては   実施スケジュールを記載する。 ・ 実験採択後、特に理由のある場合にはビーム日数・予算に関する変更を申請できる。 2) 説明会 ・ 採択に先立って現行と同様の実験テーマ説明会を開く。 ・ 2年に亘るテーマについては原則として1年経過時に経過報告を行う。 2年次の実施スケジュールも提出する。 3) 採択 ・ 採択は原則として2回行う。 ・ 採択にあたっては申し込みテーマの遂行に必要と認められる総ビーム日数・ 総予算を決定する。 ・ 長期に亘るテーマに関しては、向こう半年間の実施日数、更にその先半年間の   概略実施日数及び年度毎の予算配分が決定される。 ・ 各期間全ビーム日数の内、先送りによって占められる割合は20〜30%以下を目処する。 4) 実施 ・ 実施スケジュールは核物理研究センターによって組まれる。その際、採択時に 決定された実施時期より若干の変更は有り得るものとする。