研究計画検討専門委員会議事録(案) 日 時: 平成7年2月21日(火) 10:30-18:30 場 所: 大阪大学核物理研究センター 出席者: 酒井、千葉、坂口、松岡、村木、下田、岸本、上村、鈴木、丸山、宮村、梶野、 旭、篠原、水野、畑中、宮武、田村、大塚、高久 (研計委要請)江尻、中野、桜木、土岐、野呂、與曽井、藤原、田中 欠席者: 本林、遠藤 [A]報告事項 1. 新委員の紹介(資料1) 2. RCNP報告(センター長) 1) 震災について リングサイクロトロンが動いており、全面復旧の必要がある。 2) 来年度からの修士の大学院生の人数について 3) RCNP review について ・資料作成1995年10月 RCNP25周年基礎資料 ・RCNP成果公開発表会を1995年11-12月に行う予定である。 発表会、施設視察、パーティー、Reviewer Meetings and Report ・Publication ・実行委員会 江尻、土岐、研究企画室 4) 国際シンポジウムについて 核子・ハドロン多体系の核反応ダイナミックス。 5)KY国立原子核研究所との国際協力について 3. ビームタイム関連について (畑中) 1) 加速器運転日数(資料2)およびマシンタイ実施日数統計(資料3)について 報告があった。 2) 2年を過ぎたものを見直すかどうかについて 加速器の現状を考慮すると切りきれない。 3) 教育用ビームタイムの公募について 今までと同じ方法でやっていく。 [B]協議事項 1. 委員長、幹事の選出 1) 委員長には千葉委員を選出した。センター外幹事には下田委員を、 センター内幹事には高久委員を各々選出した。 2. 研究プロジェクトについて このことについて、研究プロジェクトの提案の説明に先だって、性格づけ、 研計委のかかわり方について議論した。以下の議論を行ったが、結論はでていない。 1) 研計委における研究プロジェクトのかかわり方ついて 研計委に学識的意見を聴く。(センター長) priorityを付ける等の結論を出すことを目標としたい。 2) 現在の問題点 研究プロジェクトをセンターが公募しているユーザーの認識不足については 年2回の公募を充実させる。 センターの経常経費内で行うのでプロジェクトのランクづけを行うべきではないか。 短い時間の説明・議論では結論を出すのは困難である。 各々のプロジェクトについてサブコミッティを作って議論を行う等の対応が必要で はないか。 3) 現在及び将来センターで予定されるプロジェクトの構想についてセンター長より 報があった。 3. 研究会、国際ワークショップについて 以下の研究会、国際ワークショップについて議論があった。 1) Quark Nuclear Physics with GeV Photons and Electrons in Electron Storage Ring Facility      提案者 : 土岐 博氏 12月 2) Nuclear Interactions and Reaction Dynamics   提案者 : 土岐 博氏 8月 3) 原子核の構造と反応における相対論的アプローチ  提案者 : 中野 正博氏 秋-冬 4) 不安定核の構造と反応 提案者:桜木千典氏 6-7月 3),4),1) は承認された。 2) についてはセンター内で別途予算を組む可能性を考えてもらいたい。 2) に関して、RCNP review は95年度に行うにしても、リングサイクロトロンで十分な 成果が出た時点(2-3年後)にも行ってもらいたい。 4. 1995年度研計委関係予算について 1) 1994年までの予算について質疑を行い、1995年度の予算要求を別紙(資料4)の通り 決定した。 2) P‐PACは3回、B‐PACは2回、共同利用計算機委員会は1回開催することとした。 3) 共同利用計算費、大型計算プロジェクトは計算機核物理プロジェクトとして 考えていく。 5. 共同利用計算費委員選出 1) 研計委の中から鈴木、大塚、岸本の各委員を選出した。 2) 研計委の推薦による委員として、桜木、石川、松尾の各委員に依頼することを 決定した。 6. B‐PACについて 1) B-PAC委員は10名とし、半数を研計委内から推薦し、他はセンター長と研計委委員長 で協議、決定することを了承した。なお、任期は1年、再任は妨げないことが適当で あろうということになった。 また、B‐PACは継続性が重要なので任期は2-3年が適当ではないかとの意見があった。 2) B‐PACの研計委内委員は 千葉(研計委委員長)、岸本、本林、大塚、高久(研計委幹事)が推薦された。 7. 研究プロジェクトの提案 現在進行中で計画の修正、変更を行うプロジェクト及び新規プロジェクトについて各々 その責任者が説明され議論した。しかし、時間の制約上すべてのプロジェクトについて の議論はできなかった。説明されたのは以下のプロジェクトにとどまった。 1) スピン・アイソスピン構造解明 2) 高電流・高偏極3Heイオン源の開発 3) 計算機核物理 4) クォーク核物理 5) レーザー電子クォーク核物理(時間切れで議論中断)。 8.次回について 4月の初旬に行う。 プロジェクトについて整理した形で示し、きちんとした反応をしたい。 [資料1] 1995年度の研計委委員構成 H6.2.16‐H8.2.15  H7.2.16‐H9.2.15 実験      4名   坂口 治隆    本林 透 岸本 忠史     旭 耕一郎 千葉 順成 理論      2名   上村 正康       宮村 修 大塚 孝治 宇宙線     1名   村木 綏 高エネルギー  1名   遠藤 一太 核化学     1名   篠原 厚 推薦委員  実験)               下田 正  H7.2.16-H9.2.15) 丸山 浩一 H7.2.16-H8.2.15) 理論)              鈴木 徹  H7.2.16-H8.2.15) * 梶野 敏貴 H7.2.16-H9.2.15) センター内   4名    高久 圭二 松岡 伸行 水野 義之 畑中 吉治 * 鈴木 徹氏はH.7.2.15までセンター内委員 [資料2]  加速器運転日数(1994年4月以降)            実 験 開 発 加速器立ち上げ 0.0 21.5 加速器開発 0.0 16.0 測定器開発 0.0   7.0 E06(中村) 0.0 1.5 E07(坂口) 12.0 2.0 E29(松岡) 3.0 1.0 E37(坂本) 1.0 0.0 E42(野呂) 7.5 5.0 E45(井上) 5.0 0.0 E53(藤原) 5.5 2.5 E56(坂口) 6.0 0.5 E57(酒井) 10.0 1.0 E58(酒井) 4.0 4.0 E61(小川) 1.0 0.0 E63(Janeeke) 7.0 2.0 E72(田村) 0.0 2.0 E72(水野) 0.0 2.0 E75(魚住) 2.0 0.0 E77(高橋) 4.0 1.5 C01(Prout) 2.0 1.0 C02(中野) 0.5 0.0 教育用(田中) 1.0 1.5 合 計       116.0 27.5 [資料3]         マシンタイム実施日数統計(1995年1月13日現在) 実験番号  責任者 採択日数 未実施日数 実験番号   責任者  採択日数  未実施日数 E1   魚住裕介  2.0   0.0    E39  細野和彦  4.0   4.0 E2   小川英巳  3.5   1.5    E40  中山信太郎 2.0   0.0 E3   坂本直樹  1.0   0.0    E41  与曽井優  2.0   0.0 E4   宮武宇也  6.0   3.0    E42  野呂哲夫  8.5   0.0 E5   坂口治隆  6.0   0.0    E44  魚住裕介  1.5   0.0 E6   中村正信  5.0   3.0    E45  井上俊彦  10.0   4.5 E7   坂口治隆 24.0   6.0    E46  沖花 彰  4.0   0.0 E8   藤原 守  6.0   2.5    E47  山口真-郎  2.0   2.0 E9   藤田佳孝  4.5    4.5    E52  中山信太郎 10.0  10.0 E12  的場 優  0.5   0.0    E53  藤原 守  5.5  0.0 E13   山県民穂  5.0   0.0    E54  藤原 守  6.0   3.0 E15 桑折範彦  2.0   0.0    E56  坂口治隆  6.0   0.0 E16  畑中吉治  5.5   4.0    E57  酒井英行  10.0   0.0 E17  酒井英行  3.0   0.0    E58  酒井英行  11.0   7.0 E18  酒井英行  4.0   0.0    E59  酒井英行  35.5  35.5 E19  高橋憲明  4.0   2.0    E6l  小川英巳  4.0   3.0 E20  下田 正 3.0   3.0    E63  Janecke   7.0   0.0 E22  石井慶造  3.0   0.0    E65  藤原 守  2.0   2.0 E23  酒見泰寛  6.0   0.0    E68  鹿取謙二  4.0   4.0 E24  水野義之  3.0   0.0    E71  野呂哲夫  22.0  22.0 E25  下田 正  2.0   0.0    E72  田村圭介  10.0  10.0 E26  与曽井優  2.0   0.0    E73  水野義之  10.0  10.0 E28  Warner,R.E .2.0   0.0    E74  的場 優  2.0    2.0 E29  松岡伸行  6.0    1.5    E75  魚住祐介  2.0   0.0 E30  酒井英行  8.0   3.0    E77  高橋憲明  7.0   3.0 E34  Harakeh,M.N. 7.0   0.0        Warner  9.0   9.0 E35  酒見泰寛  8.0   0.0 E37  坂本直樹  4.0   0.0 E38  中村正信  1.0   1.0 採択日数  334.0      未実施日数合計  166.0 [資料4] 1994年度 1995年度 コメント 要求額 配分額 要求額 配分額 研計委旅費 PAC旅費 共同利用計算費委員会旅費 3回 3回 2回 160 15 3回 2回 1回 研究会旅費 将来計画ワークショップ旅費 共同利用ワークショップ旅費 計算機共同利用旅費 300 50 40 25 300 40 20 300 40 20 研究会、ワークシ ョップ(170)国際 会議、ワークショ ップ(130)   共同利用計算費、大型計算プロジェクト 国際ワークショッププロシーディング 750 30 750 − 750 プロジェクトと して要求する。