リングサイクロトロン
リングサイクロトロンの運転制御用操作卓
1991年に完成したリングサイクロトロンは,このAVFサ イクロトロンで加速されたイオンを,より高いエネルギーへ加速 するための大型加速器です.リングサイクロトロンは,イオンの 軌道に沿って独立の電磁石(セクター電磁石)を設置して,AV Fサイクロトロンよりも更に強い集束力を軌道面に垂直な方向に 得て,より高いエネルギーまでイオンを加速できるようにしたも のです.
当センターのリングサイクロトロンは,6基のセクター電磁石 で構成されています.AVFサイクロトロンで加速されたイオン が,ビーム伝送系を通じて,リングサイクロトロン棟に送られ, リングサイクロトロンに打ち込まれ,更に約4倍のエネルギーま で加速されます.このリングサイクロトロンでは,イオンが一周 する間に,3組の高周波共振器で3回加速が行われます。その上, 特徴的なことは,フラットトップ共振器と呼ばれる補助的な加 速装置が備えられていて,加速エネルギーの均一化が図られてい ることです.
Last Update:December 1, 2000