突然の事故や災害で大きなケガをしたり、急に倒れたりしたときなど
 程度によっては救急車が到着するまでに何らかの処置を必要とします。

  

 止血法  

  一般に20%の血液が急激に失われると重態になり、30%を失うと命に危険を
  及ぼします。出血の多いときには迅速に止血手当を行う必要があります。

  ◆ 直接圧迫止血法
  
   @ 患部に清潔なガーゼや布、ハンカチなどをあて手で強く圧迫します。
     手足の出血の場合には、心臓より高い位置に上げると止まりやすくなります。
     頭部の場合には、枕のように物をあて頭を高くします。
   A @を行っても止血しない場合には、両手で体重を乗せながら圧迫します。

 
注意!手当を行うときは、感染防止のためのゴム手袋・ビニールなどを手にはめて、
 血液に直接触れないよう注意します。


  ◆ 止血帯法・・・太い血管からの大量出血や直接圧迫止血法では止血が困難な場合に
           行います。
  
   @ 止血帯を患部から心臓に近い所に結び、あて布をします。
   A 止血帯とあて布の間に棒を入れ、出血が止まるまで静かに棒を回し、止血帯を
     締めていきます。
   B 出血が止まったところで棒が動かないように固定します。
   C 止血を開始した時間を記録しておきましょう。
   
(30分以上続ける場合には、一度止血帯を緩め血流の再開を図ります。
     出血が続いていれば再度止血帯を装着・固定して下さい。)
 

 

 熱傷 (やけど)


  ◆ 熱湯や火などが原因で比較的軽い熱傷
  
   @ できるだけ早く、きれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やします。
    
※ 靴下など衣類を着ている場合には、衣類ごと冷やします。
       軽い熱傷ではあるが、範囲が広い場合には体が冷えすぎないよう注意します。

  
  ◆ 重症の熱傷
  
   @ 広い範囲の場合は、清潔なシーツや布で体を包み、狭い範囲の場合には清潔な
     ガーゼやタオルで覆います。
    
※ 重症の場合には冷やす事に時間を費やさず、すぐに専門医の処置を
       受けて下さい。


  ◆ 化学薬品による熱傷
  
   @ 衣服や靴などを早く取り除きます。
    (傷に貼り付いているときなどは無理にはがさない)
   A 体についた薬品を水道水等で20分以上洗い流します。
   B 熱傷したところを、清潔なガーゼやハンカチで覆います。
 
注意! 薬品を洗い流す場合は、絶対にこすってはいけません。
     
化学薬品に限らず、目の熱傷の場合には、絶対に目をこすってはいけません。

 

 
心肺蘇生法( CPR )