「極低放射能バックグラウンド環境下における科学とその展望」

---雑音のないところで真実をみつける---

ワークショップのお知らせ

  大阪大学核物理研究センターでは奈良県大塔村にある天辻トンネルの中に、極低
放射能バックグラウンド環境の施設(大塔コスモ観測所)を平成9年4月に開所しまし
た。この施設は宇宙線強度が4×10-2/m2sで、ラドン濃度が10Bq/m3です。
 現在、超極微量放射線測定技術を必要とする、ニュートリノの質量や性質を調べ
るための原子核の二重ベータ崩壊の測定、及び暗黒物質の探索、そして太陽内核融
合反応を行う準備が、核物理研究センター及び阪大理学部を中心として進行中です。
 また、最近日本では、地下実験施設において、ニュートリノの研究や暗黒物質の
探索、天体核物理に関連した極低エネルギー核反応の研究が活発に行われています。
さらに、二重ベータ崩壊や、暗黒物質の探索に好都合な新しいタイプの放射線検出
器の開発が行われようとしています。
 このような大塔コスモ観測所の観測施設整備の進行状況や、他の地下観測施設の
状況を踏まえ、大塔コスモ観測所の見学会を含めた、地下実験施設での科学的研究
とその展望を広く考えるためのワークショップを開催します。

 参加希望の方は下記申し込み書に記入の上、核物理研究センターの高久まで、2月
10日(火)までに申し込んでください。
 これから極低放射能バックグラウンド環境下における科学を提案したいと考えて
いる方や、若い方々の参加を歓迎します。

日時 1998年3月12日(木),13日(金)
場所 核物理研究センター及び大塔コスモ観測所

プログラム

テーマ
1.二重ベータ崩壊
2.暗黒物質探索
3.極低エネルギー核反応と天体核物理
4.二重ベータ崩壊及び暗黒物質探索のための新しい放射線検出器
5.陽子崩壊、ニュートリノ振動、太陽ニュートリノ
6.極微量放射線測定の技術
7.その他関連する話題

世話人
江尻宏泰(RCNP)、板橋隆久(RCNP)、高久圭二(RCNP、連絡責任者)、久冨信之(RCNP)、
岸本忠史(阪大)、小川泉(阪大)、大隅秀晃(佐賀大)、渡辺隆行(東大)、伏見賢一(徳島大)

 ワークショップ参加申込書

1、所属:                       職名:       
                     (あるいは大学院学年):
  氏名:

2、連絡先:  E-mail...
           TEL...
           FAX...

3、講演題目(講演希望の方のみ):

4、講演希望時間:      分

5、宿泊の予約(必要なところに○印をお入れ下さい。)
               3/11  3/12   3/13     
        宿 泊  (  )(  ) (  )

6、 旅費の必要な方は申し出て下さい。
    (予算は限られていますので,自己調達できる方はできるだけ御協力下さい。)


連絡先
 高久圭二
 567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘10-1 大阪大学核物理研究センター
Tel 06-879-8895(核物理研究センター)   07473-5-0065(大塔コスモ観測所)
Fax 06-879-8899(核物理研究センター)  07473-5-0065(大塔コスモ観測所)
E-mail takahisa@rcnp.osaka-u.ac.jp