大学院を受験する方へ
核物理研究センターでは博士前期(修士)・後期(博士)課程の大学院生を受け入れています。全国の大学生の他、留学生も多く受け入れています。 他の研究機関に比べ特に留学生が多いのが特徴です(現在は日本人学生の約1/4程度)。 大学院生の多くは博士後期課程まで進学し、博士の学位を取得後は、ポストドクター等の研究職の他、企業へ就職することもできます。 いずれの場合も第一線で活躍しています。
核理学TAグループ
核理1Aグループはサイクロトロン施設での実験研究を中心に原子核の研究や加速器施設を用いた応用研究を進めています。
以下の教員が大学院生を受け入れております。
メールアドレスの末尾は"rcnp.osaka-u.ac.jp"です。
電話番号は内線番号です。外部からの連絡には頭に(06)6879-を付けて、5で始まる内線番号の場合、頭に(06)6850-を付けてダイヤルして下さい。
氏名、連絡先 | 研究内容 | ||
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青井 考 | (AOI Nori) 教授 Email: aoi@ 電話:8930 Home Page |
原子核は中性子と陽子の集合体で、私たちの身の回りにある原子核は ほとんど同じ数の中性子と陽子で出来ています。この数のバランスを崩して、 例えば中性子が普通よりも多い原子核を作ると、短い時間は存在する ことができますが、すぐにβ崩壊して他の原子核に転換してしまいます。 こうした不安定核は安定核とは異なる環境下にあるため、その構造を 調べることは原子核を理解する上でとても魅力的なのですが、対象が 不安定であるがために容易ではありません。 私たちのグループでは、大型のガンマ線検出器を建設して、この難しい 研究にチャレンジしようとしています。 |
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民井 淳 | (TAMII Atsushi) 准教授 Email: tamii@ 電話:8921 Home Page |
巨大共鳴や中性子スキン振動など、原子核の励起状態が見せる多様な性質を研究している。加速器による陽子ビームと高分解能スペクトロメータ「グランドライデン」を用いた実験を主に進めている。
近年の興味は中性子スキン振動、中性子星の性質、恒星中の3重ヘリウム融合による炭素合成機構、核内テンソル効果など。 |
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藤田 佳孝 | (FUJITA Yoshitaka) 准教授 Email: fujita@ 電話:5506 Home Page |
宇宙全体を見渡したとき、「弱い相互作用」の働きが大きい事に目をみはる。 超新星爆発に伴う高温・高密度状態で、ニュートリノが関与して起こるスピン・アイソスピン型の遷移による元素合成はその典型的な例である。これらの遷移を、意外にも、「強い相互作用」で起こる反応を用い調べる事が出来、その方法を確立した。 RCNPの磁気分析器を武器に、世界最高の分解能で研究している。 |
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井手口 栄治 | (IDEGUCHI Eiji) 准教授 Email: ideguchi@ 電話:8914 Home Page |
安定核や不安定核ビームを用いた核反応を駆使して不安定核の多様な励起構造を実験により明らかにする。 不安定核の励起状態に現れる特異な変形状態をガンマ線核分光法で調べている。 新たな実験装置の開発も行っている。 |
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王 惠仁 | (ONG Hooi Jin) 特任講師 Email: onghjin@ 電話:8919 Home Page |
原子核内の核子間に働く核力の一つにテンソル力がある。 原子核におけるテンソル力効果の解明は、原子核構造だけでなく中性子星の内部構造・ダイナミクスへの理解につながる。 しかし、テンソル力効果を示す実験的な証拠が少なく、アルファより重い原子核では直接的な証拠がない。 我々のグループは原子核におけるテンソル力の探索・検証実験を行い、テンソル力が原子核構造にもたらす影響を解明しようとしている。また、天然に存在しない不安定な原子核を生成し、核反応を利用して不安定な原子核の構造の研究も行っている。 |