www-server:/usr/www/docs/Divisions/np1/tamidaq/info/daq_manual_p2pfpp.txt.v1.0 RCNP新データ収集システム ユーザーズガイド 95/07/26 ver 1.0 0) 序 RCNP新データ収集システムの使用法について,説明します.この文章は, 1995年7月に行なわれた (p,2p)偏極移行測定実験での便宜を図るために書 かれたものであり,今後以下の利用法を続ける,もしくは以下の機能をサポート するとは限りません. I) 概略 1995年7月の (p,2p)偏極移行測定実験においては以下のセットアップで データ収集が行なわれました. フロントエンド ... J11(1台) CAMAC Crate #0) スケーラ ... CAMAC スケーラ(6台) (CAMAC Crate #1) 長距離データ転送 ... Reflective Memory 収集用CPU ... VME02 (68040/OS9) 記録転送用CPU ... MUSE (SS4/10 Solaris2.3) 解析用CPU ... YAYOI (Alpha/VMS) ... MIHO (SS4/20 4.3BSD) データストレージ ... HD (on MUSE) データの流れは以下の用に設定しました. Scaler J11 │ │ └───┐ ┌───┘ VME02 │ │ Reflective Memory (Buffer#2) │ ROUTER #2 │ │ ┌────┼────┐ │ │ │ Recorder Event Scaler │ Builder Display │ │ HD │ Reflective Memory (Buffer#1) │ ROUTER #1 │ │ TCP-Server │ │ ┌────┴────┐ │ │ │ │ YAYOI MIHO 注)Router 以下 TCP-Server までは MUSE上のプロセス II)セットアップの方法 以下の順序でセットアップを行って下さい. 1) MUSEにログインする. MUSE の コンソールから username: tamii password: xxxxxx でログインして下さい. 2) ウィンドウを明ける muse> daqsetup で必要なウィンドウを開きます. 3) VME02 に ログインする Console および Collector のウィンドウで muse> telnet vme02 を実行し,vme02にログインして下さい. ユーザー名は gr パスワードは xxxxxx です. 双方とも,ログイン後に必ず, GR2> rdefs を実行して下さい. 注)ログインがうまく行かない時は,ウィンドウを消去し,新しいウィンドウ を作成して,もう一度ログインして下さい.どうしてもうまく行かない時 には,VAX経由でログインして下さい. 4) VME02 上の ドライバーの初期設定 GR2> modules を実行して,ドライバがロードされている事を確認して下さい. k2917ドライバが表示されない場合は GR2> k2917load を,rmb5576ドライバが表示されない時は, GR2> rmb5576load を実行して下さい. この後, GR2> rinit を実行し,Reflective Memory ドライバを初期化して下さい.この時表示 されるエラーメッセージは無視して下さい. 5) MUSE 上の ドライバの初期設定 muse> rfm_init により,ドライバの初期化を行って下さい. 6) Collector の起動 (Collector ウィンドウ上で) GR2> procs を実行し,collector および j11ctrl がすでに存在していない事を確認 して下さい.存在する時は同時に表示される Id を用いて GR2> kill Id により,プロセスを消去した後, GR2> rfm_init_buf_2 を実行して下さい. 次に, GR2> collector 2 により,collector を起動して下さい.エラーが表示される時は6)を 繰り返して下さい.(colletor プロセスは止められないようになっている ため,Consoleウィンドウを用いて プロセスを消去する必要があります.) 7) Router #2 の起動 (Router#2 ウィンドウ上で) muse> router 2 を,実行して下さい.すぐに終了してしまう時には, muse> router -r 2 としてください. 8) イベントビルダの起動 (Builder ウィンドウ上で) muse> router_builder 2 1 を,実行して下さい. 9) Router #1 の起動 (Router#1 ウィンドウ上で) muse> router 1 を,実行して下さい.すぐに終了してしまう時には, muse> router -r 1 としてください. 10) TCP/IP Server の起動 (TCP/IP_d ウィンドウ上で) muse> router_tcp を,実行して下さい. 11) システム同期プロセスの起動 (buf_int ウィンドウ上で) muse> rfm_buf_int_tmp を,実行して下さい. 12) Scaler プロセスの起動 (Scaler ウィンドウ上で) muse> cd /tmp1/p2pfpp muse> router_scaler 2 p2p.scaler を,実行して下さい. 13)Recorder プロセスの設定 (Recorder ウィンドウ上で) muse> cd /tmp1/p2pfpp を,実行して下さい. 14)J11 の イニシャライズ (Console ウィンドウ上で) GR2> j11init を,実行して下さい. 15)router#1 に接続しているプロセスがないとき,router は Warning メッセージを出すので,あらかじめ muse> kterm で別のウィンドウを開き,新しいウィンドウ上で muse> router_dump 1 を実行する事により,ダミーの接続プロセスを起動しておいて下さい. 以上で,初期セットアップは終わりです.お疲れさまでした. III)ランのスターとストップ 1) ランのスタート 次の手順でランをスタートして下さい. 1. Recorder プロセスの起動 (Recorder ウィンドウで) muse> router_save 2 file_name を実行して下さい.file_name には,保存するファイルの名前を 入れて下さい. 2. ランのスタート (Console ウィンドウ上で) GR2> rstart run_number, comment を実行して下さい.run_number には ランの番号を,comment には コメント文を入れて下さい. 3. マックのスタート マックのスタートボタンを押します. 2) ランのストップ 次の手順でランをストップして下さい. 1. マックのストップ マックのストップボタンを押します. 2. ランのストップ (Console ウィンドウ上で) GR2> rstop を実行して下さい.この時に出るエラーメッセージは無視して下さい. 3. Recorder プロセスの終了 (Recorder ウィンドウ上で) control+c を押して,プロセスを止めて下さい. IV)8mmテープへのコピー 1)RAW Data は MUSE 上の /tmp1/p2pfpp もしくは /usr1/p2pfpp のディレ クトリに保存しています.保存するディレクトリを変える時には, Recorder ウィンドウで muse> cd /tmp1/p2pfpp もしくは muse> cd /usr1/p2pfpp を実行して下さい. 2)ディスクの残り容量を見るコマンドは, muse> df -a です.単位は KByte です.ディスクスペースが小さくなりすぎないように 注意して下さい.df コマンドが正しく動作していない関係で,700MB程度で ディスクに書き込む事が出来なくなります. 3)8mmテープへのデータのコピー方法 1.新しい8mmテープを MUSE 横の 8mmドライバに入れる. 点滅が終わるまで待つ. 2.コピーしたいファイルをひとつのディレクトリに集める. (mkdir や mv を使って下さい.) 3.現在のディレクトリにあるファイルを,次のコマンドで 8mmテープにコピーできます. muse> tar cvf /dev/rmt/0mb . 4.8mmテープを内容を確認します. muse> tar tvf /dev/rmt/0mb 5.現在のディレクトリに8mmテープ上のファイルを読み込むには 以下のコマンドを使って下さい. muse> tar xvf /dev/rmt/0mb 6.その他以下のコマンドが8mmテープに対して用いられます. muse> mt -f /dev/rmt/0mb rewind テープの巻き戻し muse> mt -f /dev/rmt/0mb offline テープの巻き戻し&取り出し 注)テープ1巻に入れるデータの量は2GB以下くらいが良いでしょう. V)トラブルシューティング 1)J11が止まっていると思われる時. (Collector上で,"i=100,j=100"のメッセージが出た時はJ11は止まっ ています.) 1.ランをストップする.(Console ウィンドウ上で) GR2> rstop エラーメッセージは無視する. 2.必要であれば,マックをストップする. 3.j11のプログラムを再ダウンロードする.(Console ウィンドウ上で) GR2> j11init 上記の作業で,J11は再スタートします. 2)Collector が止まっていると思われる時. (Collector ウィンドウに何もメッセージが表示されず,上記のJ11再開 方法をおこなっても,Collector ウィンドウが沈黙したままであれば, Collector プロセスは止まっています) 1,Collectorを止める命令を試してみる.(Console ウィンドウ上で) GR3> rend 確認を求めて来るので,yを入力して下さい. 2.残っているプロセスをみる.(Console ウィンドウ上で) GR3> procs 3.collector や j11ctrl という名前のプロセスが残っていれば, GR3> kill id で,プロセスを止めます.id は procs 命令で表示されるプロセスID (一番左のカラム)です. 4.j11ctrl を 上記の kill で止めた場合, GR3> j11_init_buf_2 を必ず実行して下さい. 5.collector プロセスを再開します.(Collector ウィンドウ上で) GR3> collector 2 以上で,collector プロセスが再開します. 3)Routerプロセスを止めたい時 router #2 を止めるには muse> router_send 2 term router #1 を止めるには, muse> router_send 1 term を実行して下さい.router およびその router に接続している consumer プロセスが止まります. 4)Collector および router 以外のプロセスは control+c で止まります。