教員紹介
教授 民井淳
陽子と中性子によって構成される物質(原子核物質)の性質を明らかにすることを通して、未知の現象や性質、宇宙の成り立ち・進化に関わる謎を解明していくことが研究目的
です。特に光と原子核の反応である光核反応に着目し、原子核の電気分極率、新しい励起モード、中性子星の状態方程式、ビッグバン元素合成、超高エネルギー宇宙線の
銀河間飛行中の光分解反応、レーザープラズマからのガンマ線計測などの研究を進めています。 大阪大学核物理研究センターに設置されている高分解能磁気スペクトロ
メータ「グランドライデン」の共同利用・開発の取りまとめを行っている主グループであり、ドイツ、イタリア、南アフリカ、ノルウェー、米国、中国など世界の多くの
研究者との共同実験を推進しています。
准教授 大田晋輔
大阪大学核物理研究センターならびに大阪大学理学部・理学研究科で原子核物 理学の研究教育を行っています。巨視的な核子多体系(あるいは核物質、原子 核物質とも)の物性を研究しており、中性子星への応用、量子多体系の普遍性 と多様性ならびに物質創生史の解明を目指します。核物理研究センターにおい ては特にグランドライデン等の核物理研究センターの実験設備を用いた核子物 質の物性研究(PHANES)を推進しています。理学部・理学研究科においてはアク ティブ標的を用いた実験的研究を含むさまざまな研究に取り組んでいます。
個人HP / グループHP
助教 田中純貴
「原子核の表面科学」をテーマに掲げて研究教育を推進しています。重い原子核の表面でアルファ粒子が析出する現象を、アルファ粒子を叩き出すアルファ•ノックアウト反応という手法で解明しようとしています。身近な物質を構成する種々の原子核も例外ではなく、我々の体がアルファ粒子で溢れる、新しい物質観を示していきたいと考えています。核物理研究センターのダブルアーム•スペクトロメータはこの研究を進めるにあたり最適な道具であり、大阪大学から最新の実験結果を世界に発信することができます。研究をさらに発展させて、アルファ崩壊の謎や中性子星の核半径に関連した情報も引き出していきたいです。
在籍者