田中純貴 助教が第3回AAPPS-JPS Awardを受賞
業績名: 中性子過剰物質におけるアルファクラスター形成
受賞理由: 田中純貴博士は、陽子ビームによるアルファ粒子(α)ノックアウト反応を用いてスズ同位体核種内部に発達するαクラスターの形成確率を測定した業績で知られる。
この成果は、原子核のα崩壊機構の解明や中性子星のような高密度核物質の状態方程式の記述にとって重要な情報を与える。
核内におけるαクラスターの形成やα崩壊に関する理論研究者との共著論文や関連する話題の解説記事の執筆を精力的に行って来た。
また、ノックアウト反応を用いた新しい測定のために必要な検出器の開発に中心的な役割を果たしている。
以上の業績により、核物理分野をけん引する気鋭の若手研究者として高く評価される。