CANDLES


宇宙 物質の起源を探る二重ベータ崩壊

2013年度

2014年02月26日  冷却システム導入工事が一段落しました。

2014年02月26日、冷却システム導入工事が一段落しました。

今回導入するシステムは、 CANDLESを摂氏3度の環境におくために実験室全体を冷却する装置です。 そのために、 CANDLES実験室には、冷風機・冷水機などが設置されました。 また、CANDLES実験室の隣の部屋(前室、後室)には、 断熱材を吹き付け、また、断熱板を取り付けることで、冷却効率を高めています。 02月26日、これらの大型機器等の設置が終了しました。 02月27日には、工事後の実験室お掃除を行ないました。 また、本体タンクの中に入れる貴重な機会ですので、状況確認および各種調査も行ないました。

今後、安全装置、環境モニタを導入し、試運転を行ないます。
(試運転の前に完成検査があります。次回のCANDLES Newsは、その報告をします。)


実験室内に設置された冷風機。2台あります。

実験室外に設置された室外機です。冷風機用が2台と、冷水機用が1台あります。排熱を効率良く行なうために、室外機上に、送風機と送風ダクトが設置されています。

冷却する実験室の隣の実験室(後室)です。冷却効率を高めるため、断熱材が吹き付けてあります。

冷却する実験室の隣の実験室(前室)です。冷却効率を高めるため、断熱材が吹き付けてあります。また、扉には、断熱板が張り付けてあります。

本体タンク内で見る光センサー(光電子増倍管)とライトパイプ。ライトパイプは角柱型で、鏡のような反射材で作られています。そこに、薄い黄土色の丸い光センサーが映って、キラキラしています。

冷却システム導入工事が終った後、実験室のお掃除を行ないました。これは、本体タンク内の床を掃除しているところ。光センサーの下になります。お掃除しているのは、本体タンク内作業初体験の学生さん。狭いので、身動きするのも大変です。

本体タンク内に入れる貴重な機会を使って、タンク内の磁場測定中。普段、人が生活していて、地磁気を気にする機会はなかなかありません。しかし、CANDLESに使用している光センサーは、地磁気で性能が左右されます。タンク内の磁場を測定して、光センサーにきちんと働いてもらうための調査を行なっています。