空間線量予測図

福島県を中心とした2200余りの地点で、文部科学省が調査したデータを基に、
放射性セシウムが時間とともに減少していく割合を考慮し今後の空間線量を予測しました。

計算の前提:

福島土壌調査の結果からセシウム134とセシウム137の比率は約1:1ということがわかりました。
セシウム134は、半減期が2年と短いです。 空間線量の3分の2はセシウム134によるものです。
セシウム137は、半減期が30年と長いです。 空間線量の3分の1はセシウム134によるものです。

この2つを併せて今後の空間線量を計算しました。 計算した結果をグラフに示します。

10年後まではセシウム134の減少による効果が大きく放射線量が急降下します。 セシウム134は2年ごとに半減します。
しかし10年を超えるとセシウム134の減少による効果が小さくなり、 放射線量の減少は半減期30年のセシウム137の影響が大きくなります。
セシウム137は半分になるまで30年かかりますので空間線量はなかなか減少しなくなります。


なおこれらの計算には土壌への浸透速度、風による拡散、雨による流出などの影響は考慮していません。
また除染が行われれば空間線量は大きく変わります。