ひとこと履歴
- "嘆願書を大統領に送ることより、地面に埋められているカラスを掘り出すことのほうがはるかに大切です。"
千野栄一 訳 Milan Kundera 「Nesnesitelna Lehkost Byti」 より
- "晴れゆくや 日ごろ心の 花曇り"
涓泉(萱野三平)
- "わが心はかの合歓といふ木の葉に似て、物触れば縮みて避けんとす。"
森鴎外 「舞姫」 より
- "もちろん探して簡単に見つかるものなら苦労はいらないだろうが、退屈な日常をいかに反復すべきかをみずからに問いかけるとき、都電沿いを歩いたり荒川べりで野球を観たり図書館でひがな一日本を読んだり王子にモノレールを招致しようなんぞという埒もない空想にかまけたりしながらも、畢竟、こうした「子供心に似たほのかな狼狽」を日々感じうるかいなかに、大袈裟だが人生のすべてがかかっているとも思うのだ。"
堀江敏幸 「いつか王子駅で」 より
- "光あれと ねがふとき/光はここにあつた!"
立原道造 「アダジオ」 より
- "すべて倫理的行為の美しさは、その表現の美しさによって決定される。"
朝吹三吉 訳 Jean Genet 「Journal du Voleur」 より
- "人は一生かかって、しかもできれば七十年あるいは八十年かかって、まず蜂のように蜜と意味を集めねばならぬ。そうしてやっと最後に、おそらくわずか十行の立派な詩がかけるだろう。"
大山定一 訳 Rainer Maria Rilke 「Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge」 より
- "そうじゃないんです。頭に幸福の帽子をかぶって生まれてくればそれでいいんです。"
川本三郎 訳 Truman Capote 「Jug of Silver」 より
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