2021.1.21

スズ原子核の表面でアルファ粒子を発見-中性子星の構造とアルファ崩壊の謎に迫る-

理研仁科センター、ダルムシュタット工科大学、RCNPらの研究グループは、RCNPのグランドライデンスペクトロメータとLASスペクトロメータを用いて、スズ同位体(112Sn、116Sn、120Sn、124Sn)からアルファ粒子を陽子ビームで叩き出し、核表面にアルファクラスターが発達している証拠を得ました。今後、中性子星の質量と大きさの関係を与えるパラメータの決定に影響を与え、かつアルファ崩壊の原理解明に貢献することが期待される成果です。

2020.12.17

リチウム-11ハロー核内での中性子対相関に新たな発見 -ダイニュートロンの表面局在の証拠見つかる-

理研仁科センターらの研究グループは、理研RIビームファクトリーの多粒子測定装置SAMURAIスペクトロメータを用いて、代表的な中性子ハロー原子核であるリチウム-11(11Li、陽子数3、中性子数8)核中で、「ダイニュートロン」と呼ばれるコンパクトな中性子対が核表面に局在している証拠を得ました。この結果は、中性子星表面に存在していると考えられている低密度の中性子過剰物質での秩序形成や安定化機構の理解につながる発見であり、中性子星の構造解明に貢献すると期待できます。

2020.12.08

有馬朗人先生が12月7日にお亡くなりになりました

原子核物理学の黎明期から数々のご業績を残されただけでなく、我が国の教育や学術研究一般の発展に尽力され、俳句などの文化的な功績も残されました。
これまでのご活動に感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
【大塚孝治東京大学名誉教授による追悼文】

2020.11.20

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」がYouTubeで公開されました。

9月27日に開催された「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」の動画が YouTube で公開されました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

2020.11.11

仲澤和馬岐阜大学シニア教授が2020年度仁科記念賞受賞

仲澤和馬岐阜大学シニア教授が2020年度仁科記念賞を授賞されることが 決定しました。 受賞業績は「原子核乾板を用いたダブルストレンジネス原子核の研究」です。

2020.11.11

中性子過剰なタンタル核異性体で探る原子核形状の多様性  ー原子核構造の研究から重元素合成の起源天体解明に迫るー

KEK・和光原子核科学センターがRIBFに設置した選択型質量分離器(KISS装置)を用いて、短寿命なタンタル核異性体(187mTa)の生成・分離・観測に成功し、この原子核がプロレート変形(ラグビーボールのような形)をしていることを初めて突き止めました。 この原子核領域は金や白金元素を生み出した重元素合成の源とも考えられており、天体の中でどのようにして重元素が誕生したのかという謎の解明に繋がる研究成果です。

2020.11.11

小林信之さん(阪大RCNP)CNYang賞受賞

大阪大学核物理研究センターの小林信之さんが、 アジア太平洋物理学会連合(AAPPS)からCNYang賞を 授与されました。受賞業績は東京工業大学の博士課程時に 理研RIBFで行った、中性子ハロー核37Mg, 31,29Ne, 22Cの 分解反応、NSCL/MSUで行った 43S の励起状態の寿命測定、 阪大RCNPで行なった鉛のピグミー共鳴による構造研究などです。

2020.9.09

「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~(9月27日)」


核物理委員会主催で 「21世紀原子核物理の展望 ~トップ研究者が語る最前線~」 という一般向けオンライン講演会を9月27日(日)に実施いたします。 詳細は以下をご覧下さい。
 https://kc-i.jp/activity/feature/virtual-springx/cho_vol016/
講師およびタイトルは以下の通りです。
・初田哲男 理化学研究所 数理創造プログラム(iTHEMS)プログラムディレクター 「ミクロとマクロを繋ぐクォークの世界」
・櫻井博儀 理化学研究所仁科加速器科学研究センター センター長 「RIビームファクトリーで進展する元素変換科学」
・齊藤直人 J-PARCセンター センター長 「大強度陽子加速器研究施設J-PARCで、未来を加速する」
・梶田隆章 東京大学宇宙線研究所 所長 「重力波やニュートリノで探る宇宙と原子核物理学」
一般向けですので研究者ではない方もぜひご覧下さい。

2019.11.18

フッ素とネオンの同位元素の存在限界を初めて決定 -原子核の地図の境界線を20年ぶりに更新-

フッ素とネオンの「中性子ドリップライン(各元素において中性子数が最も多い同位元素の存在限界)」が、それぞれフッ素-31(31F:中性子数22、質量数31)とネオン-34(34Ne:中性子数24、質量数34)であることを初めて同定しました。

2019.10.18

新魔法数34の新たな証拠-中性子ノックアウト反応で探るカルシウシウム-54の閉殻構造-

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」におけるガンマ線分光により、中性子過剰なカルシウム-54の基底状態を調べ、中性子の「新魔法数」34の直接証拠を得ることに成功しました。

2019.7.5

重陽子による元素変換確率の増大-そのまま融合するか、分裂してから一部だけ融合するか-

長寿命放射性核種パラジウム-107を不安定核ビームとして取り出し、核子あたり50 MeV(50 MeV/u)のエネルギーで重陽子との原子核反応を観測した結果、重陽子による元素変換確率が増大していることが分かり、それは「不完全融合反応」過程を正しく取り扱うことで説明できることを示しました。

2019.6.15

宇宙のポップコープコーン -初期宇宙におけるクォーク・グルールーオンからの粒子生成-

電子と陽電子(電子の反粒子)を正面衝突させ、クォークと反クォークの対に対し て、垂直な方向に2次的に生成されたさまざまなハドロン(グルーオンで結合したクォーク複合粒子)の横運動量を測定することに初めて成功しました。

2019.3.4

J-PARCハドロン実験施設のKOTO実験が 中性K中間子の稀な崩壊で世界最高感度を十倍更新

 

- 「物質と反物質の違い」の解明に第一歩を踏み出す -

2019.2.26

新種の超原子核 (二重ラムダ核) を発見

 

- 中性子星の内部構造の謎に迫る -「美濃イベント」と命名 -

2019.1.30

磁気モーメントから分かる銅同位体の新たな姿-極限までスピン整列度を高めたRIビームを駆使して測定に成功-て測定に成功-

中性子過剰な銅同位体75Cu(陽子数29、中性子数46)原子核の励起状態の磁気モ ーメント測定に世界で初めて成功しました。本研究成果は、エキゾチック核の構造を特徴づける二つの原理、「殻進化」と「変形」の統一的な理解につながり、宇宙における元素合成過程の解明に役立つと期待できます。

2018.10.18

中性子過剰なスズ同位体の巨大共鳴観測に成功 -パイ中間子凝縮から中性子星の構造解明に一歩近づく-

二重魔法数核「スズ-132(132Sn)」に対する「巨大共鳴状態」の観測に世界で初めて成功しました。

2018.7.12

カルシウシウム超重同位体研究へ大きな一歩 -二重魔法性を持つ「カルシウシウム-60」の発見-

重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、二重魔法数核 「カルシウム-60(60Ca)」を含む計8種の中性子過剰な新しい放射性同位体(RI)を発見しました。

2018.5.17

「放射性廃棄物の処理方法」が「21世紀発明賞」を受賞-公益社団法人発明協会平成30年度全国発明表彰-

理化学研究所(理研)と東芝エネルギーシステムズ株式会社、日本原子力研究開発機構、科学技術振興機構の特許「放射性廃棄物の処理方法(特許第6106892号)」が、公益社団法人発明協会「平成30年度全国発明表彰」の「21世紀発明賞」を受賞しました。

2018.4.13

真空の謎に迫る精密実験始動 -パイ中間子で探る超高密度の世界-

重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、「パイ中間子 原子」という“奇妙な”原子を、従来の数十倍の時間効率で大量生成することに成功しました。

2018.4.3

重いハイパー核 (フッ素19ラムダハイパー核19ΛF)の構造解明に成功

 

- 中性子星の内部構造を理解する手かがりに -

2017.12.22

73種の新同位元素を発見 -未踏の原子核世界の開拓が加速-

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、マンガンからエルビウム(原子番号25~68)まで73種の新しい放射性同位元素(RI)を発見しました。

2017.11.6

新同位元素ルビジウム-72を発見-原子核地図における"天橋立"構造-

陽子過剰な新同位元素であるルビジウム-72(72Rb)とジルコニウム-77(77Zr) を発見し、核図表において72Rbが天橋立のような構造を作っていることを明らかにしました。

2016.12.01

113番元素の名称・記号が正式決定。

113番元素の名称「nihonium(ニホニウム)」・元素記号「Nh」が国際委員会により正式に決定されました。詳しくは理化学研究所のホームページをご覧ください。

2016.09.14

イベント

大阪大学サイクロトロン建設の記録映画上映会。

大阪大学で1952年から1954年にかけて行われたサイクロトロン建設の記録映画上映会を行います。当時としては珍しいカラーの16mmフィルムでの記録です。
 •日時:9月28日(水) 16:15開場 場所:大阪大学会館講堂(豊中キャンパス)

2016.06.09

新元素名「nihonium(ニホニウム)」、元素記号「Nh」を日本グループが提案。IUPACによるパブリックレヴュー始まる。

森田浩介九州大学教授・理化学研究所グループディレクターらのグループが、命名権の認められた113番元素に対して元素名「nihonium(ニホニウム)」、元素記号「Nh」を提案していることを、国際機関(IUPAC)が公表しました。5ヶ月のパブリックレヴューの後、正式に認定されることとなります。詳しくは理化学研究所のホームページを御覧ください。当会ホームページの「研究最前線」森田氏の紹介もご参照下さい。

2015.12.22

テトラ中性子核を発見:中性子物質研究の本道を開拓

原子番号ゼロ番の新同位元素「テトラ中性子共鳴」を理研RIBF施設のSHARAQ磁気分析装置を用いた実験で、下浦享東京大学教授らのグループが発見しました。 テトラ中性子共鳴は、通常の原子核と異なり、陽子を含まず4個の中性子だけで構成されています。テトラ中性子共鳴の研究により、中性子星の中に存在すると考えられている中性子物質の研究の進展が期待されます。

2015.12.31

113番元素の命名権獲得!!

森田浩介九州大学教授・理化学研究所グループディレクターのグループが理化学研究所のRIビームファクトリーで合成した113番元素を、国際機関が新元素であると認定しました。森田グループには発見者として113元素の命名権が与えられます。欧米露諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてで、元素周期表に初めて日本発の元素が加わることになります。「研究最前線」森田氏の紹介もご参照下さい。


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