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softwares:nestdaq:installation_saho_2023 [2023/10/13 22:12] – [メモ] kobayash | softwares:nestdaq:installation_saho_2023 [2023/10/13 23:46] (現在) – [NestDAQ 本体のインストール] kobayash | ||
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行 9: | 行 9: | ||
==== 準備 ==== | ==== 準備 ==== | ||
+ | === アカウントについて === | ||
* 自分のアカウントは、kobayash で、ホームディレクトリは / | * 自分のアカウントは、kobayash で、ホームディレクトリは / | ||
* ログインシェル は bash。以下のコマンドで確認可能。< | * ログインシェル は bash。以下のコマンドで確認可能。< | ||
/bin/bash | /bin/bash | ||
</ | </ | ||
+ | === 必要なパッケージ === | ||
* NestDAQは zstd, libzstd-devel, | * NestDAQは zstd, libzstd-devel, | ||
[kobayash@saho-a ~]$ dnf list zstd libzstd-devel bzip2-devel cmake python36-devel ptyhon36 tmux | [kobayash@saho-a ~]$ dnf list zstd libzstd-devel bzip2-devel cmake python36-devel ptyhon36 tmux | ||
行 27: | 行 29: | ||
* RedisTimeSeries を make する際、python3 が必要になるが、すでにインストール済み。 | * RedisTimeSeries を make する際、python3 が必要になるが、すでにインストール済み。 | ||
* Boost を make する際、zstd と bzip2 のオプションが有効になっている必要がある。そうでないと、nestdaq-user-impl/ | * Boost を make する際、zstd と bzip2 のオプションが有効になっている必要がある。そうでないと、nestdaq-user-impl/ | ||
- | * FairMQデバイスを複数立ち上げるため、tmux もあると便利。 | + | * FairMQデバイスを複数立ち上げるため、tmux もあると便利。saho-a/ |
+ | === 新しいバージョンの CMake インストール === | ||
* ZeroMQ を build する際、cmake コマンドが必要。ただ、デフォルトのcmake を用いた場合、バージョン が 3.11 と古いため ZeroMQ のcmake は通るが、FairMQ の cmake が通らない。最新の cmake を自前でインストールする必要がある。以下、インストール方法。 | * ZeroMQ を build する際、cmake コマンドが必要。ただ、デフォルトのcmake を用いた場合、バージョン が 3.11 と古いため ZeroMQ のcmake は通るが、FairMQ の cmake が通らない。最新の cmake を自前でインストールする必要がある。以下、インストール方法。 | ||
* saho-a/ | * saho-a/ | ||
行 60: | 行 63: | ||
CMake suite maintained and supported by Kitware (kitware.com/ | CMake suite maintained and supported by Kitware (kitware.com/ | ||
</ | </ | ||
+ | === 新しいバージョンの ROOT インストール === | ||
* ROOTのバージョンが古いと、nestdaq-user-impl のソースコードのコンパイル時にエラーになる。具体的には、saho-a/ | * ROOTのバージョンが古いと、nestdaq-user-impl のソースコードのコンパイル時にエラーになる。具体的には、saho-a/ | ||
ROOT Version: 6.20/06 | ROOT Version: 6.20/06 | ||
行 96: | 行 100: | ||
- | ==== インストール ==== | + | ==== NestDAQ 本体のインストール ==== |
* 2023年10月12日(木)現在、NestDAQのインストール方法に関するドキュメントはいくつかある。本家の GitHub のリポジトリの以下のインストール方法が公式と思われるが、CMAKE_PREFIX_PATHの指定が不要なところもあり、新しめのインストール方法のメモを見るのが良さそう。 | * 2023年10月12日(木)現在、NestDAQのインストール方法に関するドキュメントはいくつかある。本家の GitHub のリポジトリの以下のインストール方法が公式と思われるが、CMAKE_PREFIX_PATHの指定が不要なところもあり、新しめのインストール方法のメモを見るのが良さそう。 | ||
* https:// | * https:// | ||
行 106: | 行 110: | ||
Disabled | Disabled | ||
</ | </ | ||
- | * さらに、一般に、DAQの開発段階では firewall は切っておきたいところだが、saho-a / saho-bでは切られていないので面倒なことになるかもしれない。しょうがない。Firewall を切ってくださいと計算機室にお願いするときっと怒られるので注意。 | + | * さらに、一般に、DAQの開発段階では firewall は切っておきたいところだが、saho-a / saho-bでは切られていないので面倒なことになるかもしれない。しょうがない。Firewall を切ってくださいと計算機室にお願いするときっと怒られるので注意。redis, RedisTimeSeries, |
=== redis のインストール === | === redis のインストール === | ||
* git でソースをダウンロードしてコンパイル< | * git でソースをダウンロードしてコンパイル< | ||
行 402: | 行 406: | ||
</ | </ | ||
- | ==== 動かしてみる ==== | + | ==== NestDAQ 本体付属のサンプルプログラムを動かしてみる ==== |
* run ディレクトリに移動< | * run ディレクトリに移動< | ||
</ | </ | ||
行 434: | 行 438: | ||
==== nestdaq-user-impl のインストール ==== | ==== nestdaq-user-impl のインストール ==== | ||
+ | * NestDAQ 本体をインストールしたら、 nestdaq-user-impl (ユーザーが実験ごとに編集するユーザーソース部分) をインストールする。 | ||
* nestdaq-user-impl を make するには、新しい ROOT が必要。ROOTのバージョンが古い場合は、新しいROOTをインストールする。インストール方法は、このページの準備の項目を参照。 | * nestdaq-user-impl を make するには、新しい ROOT が必要。ROOTのバージョンが古い場合は、新しいROOTをインストールする。インストール方法は、このページの準備の項目を参照。 | ||
* 新しい ROOT をインストールしたら、nestdaq-user-impl をコンパイル。< | * 新しい ROOT をインストールしたら、nestdaq-user-impl をコンパイル。< | ||
行 450: | 行 455: | ||
==== nestdaq-user-impl (TFBFilePlayer - fltcoin - tfdump) の実行 ==== | ==== nestdaq-user-impl (TFBFilePlayer - fltcoin - tfdump) の実行 ==== | ||
- | * 五十嵐さんの以下のドキュメントを参考に、Data Replayer を動かしてみる。 | + | * nestdaq-user-impl がインストールできたら、五十嵐さんの以下のドキュメントを参考に、試しに |
* Data replayer の動かし方: | * Data replayer の動かし方: | ||
* 手元のパソコンに Replayer 用のRawデータファイルと、topo_player.sh をダウンロードする。< | * 手元のパソコンに Replayer 用のRawデータファイルと、topo_player.sh をダウンロードする。< | ||
行 460: | 行 465: | ||
$ scp topo_player.sh saho-a:run/ | $ scp topo_player.sh saho-a:run/ | ||
</ | </ | ||
- | * コピーしたら、saho-a にログインして、コピーしたファイルを解凍。< | + | * コピーしたら、saho-a にログインして、コピーしたファイルを解凍。run000408_00_stf.dat, |
Passowrd: | Passowrd: | ||
$ cd $HOME/run | $ cd $HOME/run | ||
行 468: | 行 473: | ||
... run000408_00_stf.dat | ... run000408_00_stf.dat | ||
</ | </ | ||
- | * saho-a 上で redis-server と daq-webctl が立ち上がっているか ps コマンドで確認。立ち上がっていなかったら、init.sh を実行。< | + | * saho-a 上で redis-server と daq-webctl がすでに立ち上がっているか ps コマンドで確認。立ち上がっていなかったら、init.sh を実行。< |
$ ps aux | grep daq-webctl | $ ps aux | grep daq-webctl | ||
$ ./ | $ ./ | ||
- | * 五十嵐さんの | + | * topo_player.sh の最初の行の方を以下の様に編集。redis-server のポート番号を 5921 にしている。< |
# | # | ||
行 531: | 行 536: | ||
# | # | ||
- | endpoint | + | endpoint |
- | endpoint | + | endpoint |
- | endpoint | + | endpoint |
- | endpoint | + | endpoint |
- | endpoint | + | endpoint |
- | endpoint | + | endpoint |
echo " | echo " | ||
行 570: | 行 575: | ||
param Scaler-0 num-source 1 prefix scr ext .dat | param Scaler-0 num-source 1 prefix scr ext .dat | ||
</ | </ | ||
- | * start_device.sh を編集し、以下のように、DQM_URI を追加。さらに、redis-server のポート番号を 5921 に変更。< | + | * start_device.sh を編集し、以下のように、DQM_URI を追加。さらに、/ |
#!/bin/bash | #!/bin/bash | ||
行 578: | 行 583: | ||
METRICS_URI=' | METRICS_URI=' | ||
CONFIG_URI=' | CONFIG_URI=' | ||
- | DQM_URI=' | + | DQM_URI=' |
# | # | ||
行 584: | 行 589: | ||
BINDIR="" | BINDIR="" | ||
else | else | ||
- | BINDIR=/ | + | BINDIR=$HOME/ |
fi | fi | ||
- | PLUGIN_LIBDIR=/ | + | PLUGIN_LIBDIR=$HOME/ |
PLUGIN_SEARCH_PATH=" | PLUGIN_SEARCH_PATH=" | ||
行 668: | 行 673: | ||
==== SlowDash のインストール ==== | ==== SlowDash のインストール ==== | ||
- | * SlowDash の20230608 版をダウンロード: | + | * Scaler の情報をオンラインで見るために、SlowDash をインストールする。Scaler 情報は一旦 redis データベースに書き込まれ、SlowDash はこのデータにアクセスして表示を行う。まず、SlowDash の20230608 版を手元のパソコンにダウンロード。リンクはこちら: https:// |
- | * 解説はこちら: | + | * ちなみに、SlowDashの解説はこちらのページを参照: https:// |
- | * ダウンロードした SlowDash-230608.tgz を /home/nestdaq/ | + | * ダウンロードした SlowDash-230608.tgz を /home/kobayash/ |
$ cp $HOME/ | $ cp $HOME/ | ||
$ cd $HOME/ | $ cd $HOME/ |