実験における教訓

SAMURAI experiments

  • ケーブリングのチェックをする。
    • 実例: DALI ではいつも 1, 2 ch 程度間違う。また、 いつも BNC/SHV の 1, 2 ch 程度はちゃんと刺さっていない。

JAEA experiment

  • 問題が起きたときのために、なるべく安全サイドに立つ
    • 実例: 真空槽の真空度が出ず、原因を調査する際、不安要素がいくつかあり、原因究明に時間がかかった。穴あきボルトを使ったり、テープを真空槽に入れないようにしたり、アウトガスの少ないケーブルを使う。
  • 問題が起きたとき用のバックアップを用意しておく
    • 実例: 真空度が良くないとき、真空を切るための膜とバイパスを作るための真空ホースが JAEA に用意されていて助かった。次回は自分たちで前もって借り方を調べたりなど、準備したい。

CAGRA+GR

  • 設計は余裕を持たせる
    • 実例: 永山さん的には、散乱槽の固定は寸切りで充分だったはずだが、我々の技術力では、うまく取り付けが出来なかった。もっと強固な構造が必要あり。
  • 抜いたケーブルは必ずチェックする
    • 実例: IMP clover に対して VME05, board 4, ch0 で12時間データが取られない状態に。検出効率が変わって後の解析が大変。コラボレータへの周知も後で必要。
  • システムの再起動方法は前もって調べておく
    • 実例: clover の温度ロガーが落ちたとき、再起動の方法を知らず、ビームを止めて実験室に入室したり、コンピュータを再起動したりと1時間程度、時間を使った。
  • ワイヤレスネットワークは使わず、なるべく有線にする
    • 実例: clover の温度ロガーが落ちた原因は、ワイヤレスの接続が切れたことによるかもしれない。ロガーが止まっていたとき、ワイヤレス接続が切れていた。
  • 実験室のシステムは放射線ダメージによっておかしくなるという前提で考える
    • 実例: clover の温度ロガーが落ちた原因は、放射線のダメージのためとも考えられる。実験室に入室しロガーをいじると、反応しないボタンがあった。いろいろボタンを押しているうちに回復したように見えた。
  • 問題が起きたときのために、なるべく安全サイドに立つ
    • 実例: clover の温度ロガーが落ちた原因は、ワイヤレスの接続が切れたことが原因なのか、放射線のダメージの影響なのか、結局よくわからなかった。もし、ネットの接続が有線であって、切れていなければ、放射線のダメージの影響とわかる。
  • バルブは強く閉めすぎない
    • 実例: clover の液体窒素の補給システムで、バルブを強く閉めすぎて、Linsday が開けるとき怪我をした。
  • バルブは全開にしてから少し戻す
    • 実例: clover の液体窒素の補給システムで、バルブを全開にして、少し戻すという操作を知らないか忘れた人がいた。これと勘違いによって、バルブをねじ切ることに。
  • 実験に慣れていない人用にマニュアルをつくる
    • 実例: clover の液体窒素の補給システムで、バルブ操作でミスが頻発した。少なくともマニュアルがあれば、状況が改善するはず。

コンピュータまわり

  • 新しいマザーボードは、カーネルが対応しない時があるので、少し古めのものを買う
    • 実例: ネットワークカードのドライバをインストールした
  • 市場で最もポピュラーなものを買う。Intel の CPU, Nvidia の GeForce, 有名どころの少し古めのネットワークカード。
    • Linux が対応している確率が高い。ニッチなものは、対応していなかったり、対応が大変だったりする。
research/memos/lessons_at_experiments.txt · 最終更新: 2016/10/21 03:12 by kobayash
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