3年ぶりにGrand Raiden / LAS 稼働

令和4年5月22日、3年ぶりに磁気分析器 Grand RAIDEN と LAS が稼働し、 ビームを用いたテスト実験を実施しました。

大阪大学 核物理研究センターでは、軽イオンビームの強度増強・高品質化を 目指して AVF 加速器のアップグレードをすすめてきました。 令和4年5月上旬に 施設検査に合格しビーム輸送を開始しました。

西実験室 WS コースにある時期分析器 Grand Raiden ならびに LAS は停止していた 3年間の間にメンテナンスやデータ収集系の高度化を進めてきました。 そしてついに3年ぶりとなるビームをつかったテスト実験を行いました。 実験は令和4年5月22日から25日にかけて陽子 65 MeV のビームを用いて行いました。 途中、データ収集系のトラブルなどがありましたが、全般的に良好に動作をし、 Grand Raiden, LAS ともにユーザーの実験が可能なレベルになっていることが確認されました。

今後はデータ収集系の改良をしながら、本丸である陽子 300 MeV のビームを用いた テスト実験を完了させます。

大田 晋輔
大田 晋輔
准教授(原子核物理学)

実験原子核物理学、巨視的な核子多体系の物性、中性子星、先端検出器開発