AMANEQ の IP アドレス (詳しく言うと、AMANEQ で用いている SiTCP / SiTCP-XG の IP アドレス) をデフォルトから変更したい場合、SiTCP Utility を用いる。AMANEQ のデフォルト IP は LR-TDC (SiTCP) で 192.168.10.16、HR-TDC (SiTCP-XG) で 192.168.10.10 であり、閉じたネットワーク内でそれぞれ 1 台をスタンドアロンモードで利用するだけであれば問題ないが、同一ネットワーク内で 2 台以上を利用する場合は異なる IP アドレスを用いる必要がある。SiTCP ユーティリティは AMANEQ LR-TDC で使われる SiTCP (1 Gbps) の IP アドレスだけでなく、 AMANEQ HR-TDC で使われる SiTCP-XG (10 Gbps) の IP アドレスも変更可能である。ただし、IP アドレスを変更する前に、 mpc (for SiTCP) / mpcx (for SiTCP-XG) ファイルを MPC 書き込みツールで書き込んでおく必要がある。(スタンドアロンで運用したりといったデフォルトの MAC アドレスで構わない場合は、デフォルト MAC アドレスから変えずに、IP アドレスだけを変えることもできるはずである。)
2024年9月現在、SiTCP Utilityは Windows 版、Mac OS X 版、CentOS7 版が存在する。インストール方法はマニュアルに記載があるのでそれを参照すれば良い。ただ、インストールといっても、基本的に zip ファイルを解凍するだけで良い (MAC OS X の場合 dmg ファイルをマウントすればよい)。ただ、実行時に、本当に実行してよいかといったセキュリティ上の確認が取られることがあるので注意。
2024/10/18 小林 信之 (大阪大学RCNP)