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ARTEMIS について

(執筆完了時削除 --> 執筆責任者: 洲波泥 太郎, 執筆締め切り: 2024/xx/xx)

ここでは、DAQシステムを動かす上で最低限理解しておきたい ARTEMIS の概要を説明する。さらに、ATREMIS 関連情報へのリンクを示す。詳しい情報は各リンクを参照のこと。

ARTEMIS について

ATREMIS は加速器実験におけるデータの解析をより効率的に、もしくは簡単に行うために開発されたデータ解析フレームワークである。加速器実験で利用されるさまざまな検出器のデータを解析することを想定しており、標準的なキャリブレーションや解析アルゴリズムの解析コードの資産を持ち、これらの資産を活用することで、車輪の再発明のようなことせずにデータ解析の効率化を行うことができる。ARTEMIS は CERN の ROOT ベースのフレームワークであり、ROOT のライブラリを用いて開発されている。そのため、基本的に ROOT ができることは ATREMIS もできる。

ARTEMIS が持つ解析コードはプロセッサーと呼ばれるより小さな、かつシンプルな単位に分割されており、これらをつなぎ合わせることで、より高度な解析を行うことを可能にする。プロセッサーで処理されたデータは ROOT の Tree 構造に格納される。プロセッサーにおける処理のパラメータの指定、Tree のブランチの設定などは Steering ファイルと呼ばれる YAML 形式のファイルで記述される (?要確認)。

ARTEMIS の最も基本な使い方は、インタラクティブなモードによるコマンドベースの操作である。これは、加速器実験における素早いオンライン解析を実現するために利用されるモードである。利用方法としては、ROOT のコマンドプロンプトとほぼ同様に操作を行う。端末上で atremis というコマンドを打つと ATREMIS が起動し、プロンプトが表示される。これに対して、コマンドを打つことで操作が可能となる。コマンドでの操作に慣れたら、マクロを書いてそれを実行することも可能である。マクロの実行方法などは基本的に ROOT の作法に従えば良い。

ARTEMIS を用いた NestDAQ のデータ解析

ARTEMIS のプロセッサーとしてすでに NestDAQ の RAW データのデコード用プロセッサが実装されており、NestDAQ のデータを解析することができる。解析の方法については、リンク集を参照のこと。また、Google で検索するといくつけ利用者の活用例を見つけることができる。

リンク

公式GitHubリポジトリ

講習会

本稿執筆者

2024/xx/xx 洲波泥 太郎 (SPADI大学), 脱九 花子 (SPADI大学)
2024/xx/xx 脱九 花子 (SPADI大学)