平成26年度大阪府教職員自主研修支援事業

大学・専修学校等オープン講座(冬季講座)

初めての放射線計測

放射線検出器を実際に使用して、放射線を定量的に測定することを体験する。

  • 放射線検出器の選び方
  • サーベイメータで身の回りの放射線を測定する
  • 検出限界値
  • ゲルマニウム検出器を使用してγ線を測定する
  • 放射能を導出する
  •  

    * 本講座は、放射線について基礎から解説するものではなく、実際に測定してみることに重点を置きます。講義内容は検出器の測定原理をベースとした内容で、放射線の人体への影響等の解説は行いません。

    講義・実習の内容

    講義: 放射線の物質との相互作用、放射線検出器の原理(1)

    放射線の種類により、放射線と物質との相互作用が異なるので、測定対象物によって放射線検出器を選ばなければなりません。なぜ、放射線検出器で放射線を検出できるのか、どのような放射線なら検出できるのかを講義します。

    実習:サーベイメータを使ってみ

    GMサーベイメータを使って身の回りの放射線や、天然の放射線を出す物質を測定してみます。サーベイメータの測定限界についても考えます。

    講義:放射線検出器の原理(2)

    γ線測定器について、測定の原理、測定の方法、使い方について講義します。

    実習:ゲルマニウム半導体検出器を使用した放射能測

    ゲルマニウム半導体検出器を使用して、測定したガンマ線スペクトルから核種を推定します。

    実習:データ解析

    γ線の検出効率について考えます。スペクトルから放射能を導してみます。

     

    参考書

    初めての放射線測定-正しく理解し,正しく測ろう-、 公益社団法人日本アイソトープ協会、ISBN978-4-89073-226-5