TPC FADC trouble shooting


TPC FADC trouble shooting

0. introduction
   0-0. FADCは9U 38台(各32channel)、6U 12台(各16channel) の計50台,1408channel。
        crateの配置と対応sectorは別紙。

        9Umodule: 下から1ch-32ch。pedestal調整用potentiometerは"時計まわり"で上昇。
        6Umodule: 上から1ch-16ch。pedestal調整用potentiometerは"反時計まわり"で上昇。

        lemoコネクタにつなぐものは、上から
        1:40MHz clock(灰色ケーブル)
        2:trigger(青ケーブル)
        3:無
        4:DAQ busy output(黒ケーブル)
        * 4は各crate一番右端のmoduleのみ

   0-1. cpuはlep5401〜lep5407 の7台。
        再起動方法は他のon-board cpuと同様。
        ABORTボタンを押し、電源をoffにした後、再び電源をonにする。

   0-2. NIM crateの横にあるアルミボックスはFADCのsampling用clock(40MHz)。

   0-3. 各crateのscalerはevent tag用。NIM crateの上にあるfunction generatorからの
        signalがGDGを通して送られている。control cpuから送られてくるevent tag signal
        はGDGでこのsignalに対してvetoをかけている。したがって送られてきたevent tagの
        中のあるbitが1のときはそのbitに対応するscaler channelにはカウントがなく、
        カウントがなければそのbitは1(またその逆)としてTPC側のcpuが処理している。
        (これは送られてくるevent tag signalはlevelで、
         scalerではカウントできないために用いられた対処法。)

1. 実験中、FADCのon-board cpu(lep5401 ~ lep5407)と通信ができなくなることがある。
  その場合は、on-board cpuのos server leps04がこけているはずなので、
   まずはleps04を再起動する。
   leps04は34INのleps00の前にあるon-board cpu。こけてるときは赤いLEDが点灯している。
   再起動の方法は0-1.と同じ。
   5分ほどで再起動が完了するのでtelnetなどで通信できるか確認したら、
   TPCのcpuもすべて再起動。
   
2. TPCのcpuを再起動する際、FADCmoduleの"緑のLED"がすべて点灯していることを確認。
   点灯していないmoduleがあれば、cpuのRESETボタンを押して起動をやり直す。
   3,4回RESETしても改善しない場合はABORTを押して一度電源を切り、
   再び電源を入れて起動をやり直す。
   * lep5401のcrateは一番左のmoduleがほぼ決まって初めは点灯しない。
    また、lep5401のRESETボタンはあまり強く押すと戻らないことがあり、
     cpuの赤いLEDが点灯したままになる。そのときはRESETボタンのまわりを指ではじくなどして
     軽い衝撃を与えると戻ってくる。戻るとcpuのLEDが緑になる。

3. 起動後、各moduleからデータを正しく読み込めるか確認するため、
   テストプログラムを走らせる。
   3-0. DAQ test というラベルのあるlemoケーブルをFADC triggerというラベルのある
        FIFO(LeCroy)のinputにつなぐ。これはtest用のdammy trigger。
        physics triggerというケーブルは抜かない。        
    !!!注意!!! 
           以降の作業が終了したらdummy triggerは必ず外すこと

   3-1. まずDAQ network下のマシンにloginし、(leps00,leps07,leps11)
        そこからtelnetでon-board cpuにloginする。
        (実験エリアのDAQコントロール用マシンからも直接on-boardに
         アクセスできるが、アドレスをフルに指定しなければならない)

   3-2. コマンド"ntpct6U"を実行する。pathをとおしてあるのでどこでも実行可能。
        *** Issuing Reset ? !
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        iFadc:? Base:? Mod:? iloop:?
        
        のようなメッセージが出続ければok。
        Ctrl-zでsuspendし、psでPIDを調べてkillして完了。

        もし何らかのエラーメッセージがでたら、同様にsuspend -> killし、cpuを再起動。
    ntpct6Uをもう一度試す。
        エラーが続く場合はメッセージを読み、どのmoduleが悪いか調べる。
        その場合は中津川まで。  
        5.参照
        
   3-3. 以上が終了したら、3-0.でつないだlemoケーブルを必ず抜く。

   3-4. http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~yohei/work/TPC/DaqTestManual.html
        も参考に。

4. event tag mismatchが止まらない(TPCのevent tag がずれている)
   4-0. FADC busy のケーブルがDAQ busyから抜けていないか?
    FADC moduleに正しく接続されているか?

   4-1. dummy triggerがつながったままになっていないか?
        physics triggerは正しく接続されているか?

   4-2. function generator は正しく動作しているか?

   4-3. event tag ケーブルは正しく接続されているか?

5. ntpct6Uでエラーがつづく
   5-0. 緑のLEDはすべて点灯しているか?

   5-1. lemoケーブルはすべて正しくつながっているか?

   5-2. 40MHz clockは正しく動作しているか?
        オシロでみた波形は?
        電源の電圧値が5Vでない、電流計の針がある程度ふれている
        --> clock故障。発熱しているはず。要交換。

   5-3. 特定のmoduleがエラーメッセージにでる。
         接触不良 --> 抜き差し
          ヒューズがとんだ --> 交換
          slot不調 --> slot入れ替え
                       (ただし相性のよい組み合わせが限られているので
                        見つける作業は大変)
          board 故障 --> daughter board交換

以上


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Last modified: Fri Sep 26 22:57:44 JST 2008