RCNPワークショップ

タイトル: 光反応によるハドロンの構造と相互作用

日程:   2003年11月4日(火)

プログラム:
      10:00 A. Hosaka
            Production of the Theta
      1 0:30 T. Hyodo
            Photoproduction of Lambda(1405)
      11:30 S.I. Nam
            Photoproduction of the Theta
      14:00 D. Drechsel

The Gerasimov-Drell-Hearn sum rule and the nucleon  spin structure in the resonance region

実施内容:
 Spring-8 における光反応によって見ることの出来るハドロンの構造と相互作用に関す
る話題として、Theta とLambda(1405) の光生成GDH sum rule について議論した。
 Theta の光生成に関しては、理論の取り扱いとしてモデルの依存性、反応機構、そし
てゲージ不変な形状因子について詳しく議論した。PV, PS 模型の違いについて低エネ
ルギー定理の観点から、高エネルギーでの散乱振幅の振る舞いの観点から議論した。
 Lambda(1405) 生成に関しては、その近傍にポールが2つ存在する場合、それらを識
別する反応について、K*生成反応について議論した。
 GDH 和則に関してはDrechsel 教授に一般的な導入から最近の発展について紹介して
いただいた。異常磁気能率の起源、和則におけるΔと他の共鳴状態および2πチャンネ
ルの役割について議論した。また、和則を導くための、偏極断面積のエネルギー依存性
について、高エネルギー領域におけるレッジェ奇跡からの寄与、1 GeV 領域における
漸近摂動領域から非摂動領域への遷移について議論した。