主 旨:

      近年の少数粒子系物理における実験と理論の両面からの研究成果は目覚しい。例えば、
     (1)少数核子系分野では、 核子・重陽子弾性散乱における三体力効果の発見をかわきりに、
      3・4核子系散乱における三体力のダイナミクスに関する研究が精力的に行われている。
     また、相対論的効果やクーロン力の効果を取りいれた精密計算が近年急速に進展している。
     (2)ハドロン分野では、従来のクォーク模型で説明できない状態に対して、 クォーク4・5体問題を
      正確に解いたり、 ハドロン分子のように扱う研究が発展し、新しいデータを説明しようとする
      試みが行われている。
     (3)ハイパー核分野では、ダブルラムダハイパー核が観測され、ハイパー核のガンマ線や
      弱崩壊の新しい実験データも次々と得られている。
     (4)不安定核分野では、テンソル力などの核力の特徴をより忠実に考慮した核構造解析が
     発展しており、中性子ハロー核などにおいて実験的な示唆や検証がされつつある。また、
      核構造理論と実験データとを繋げる微視的核間相互作用模型の精密化や、3体、4体ダイナミクスまで
      取り入れた不安定核分解反応の記述を目指した研究が精力的に行われている。
      

       今後は、実験面では、J-PARC、RIBF、Spring-8での大きな展望が拓いている。
      このような最新の実験成果、及び、今後の実験計画を踏まえて、本研究会を開催する。
      来年の6月にドイツのボンにおいて、3年に一度のIUPAP少数粒子系物理国際会議が開催される
      予定である。そこでは、さまざまな分野における最重要課題を少数粒子系の観点から研究する
      研究者が、海外から多数参加する。そこで、この国際会議を視野に入れて、
      最新の理論的・実験的成果と今後の研究の動向について徹底的に議論する予定である。

           本研究会で具体的に取り上げる分野・テーマは以下の通りである。

          (1)少数核子系

          (2)ストレンジネス核物理

          (3)不安定核・天体核

          (4)ハドロン物理

          (5)原子・分子

     プログラムはこちら

     参加を希望される方は以下に添付した参加申し込み用紙に記入の上、12月5日(金)までに、
     肥山(hiyama@(全角)riken.jp)までお送りください。旅費の補助を用意しておりますが、
     金額については、世話人に御一任ください。なお、旅費は限られておりますので、
     科研費をお持ちの方はできるだけそちらを使っていただけますよう御願いいたします。

     皆様の御参加を心よりお待ちしております。



     平成20年11月10日

     世話人
      保坂淳(RCNP)、野海博之(RCNP)、堀田智明(RCNP),民井淳(RCNP),関口仁子(理研)、
     明孝之(大工大)、高階正彰(RCNP)、木野康志(東北大)、肥山詠美子(理研)
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      「少数粒子系物理の現状と今後の展望」研究会参加申込み      

     御氏名 :
     御所属 :
     職or学年:
     email:

     ◯ 講演希望

     有・無

     有の場合
     タイトル:
     内容:  
     ○ 旅費支給
     
     有・無

     有の場合
     出張予定: 12月  日 〜 日

     ○ 宿舎予約希望

     有・無

     有の場合
     宿泊日程: 12月  日 (夜) 〜 日(朝)

      JICA宿舎手配(1泊4,541円(朝食込み)希望:     

     有(  日(晩)〜  日(朝)) 無

     RCNP宿舎は改装工事のため、JICA宿泊になります。

     ○ 懇親会の参加(3000円程度): 有  無

             申し込み締め切り:12月5日(金)

     申し込み先

     肥山詠美子  理化学研究所仁科加速器研究センター

     Tel:048−462−1572

     e-mail:hiyama@(全角)riken.jp