
WN コース [白色中性子照射施設]
- 概 要
- 性 能
- 配 置 図
- 文 献
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RCNPでの白中性子照射施設は、1〜300 MeVのエネルギー範囲の白色中性子ビームを供給する施設です。半導体デバイスのシングルイベント効果(SEE)の試験などに利用できます。中性子は392 MeVの陽子ビームを6.5 cmの厚さのタングステンターゲットに照射した際に発生する核破砕反応を用いて生成します。陽子ビームの進行方向に対して30°の方向に放出された中性子のエネルギー分布の形状は、海面における中性子束分布とほぼ同じで、その強度は1.5×108倍にものぼります。(飛行時間法(TOF法)で測定した白色中性子エネルギー分布は「性能」タグをご参照下さい。) 10〜100 MeVのエネルギー領域における平均中性子強度とエネルギースペクトルは、米国ロスアラモス国立研究所にあるWeapons Neutron Research (WNR) Facility で得られるものとほぼ同等ですが、WNRの中性子ビームはパルス状であるのに対し、RCNPでは時間的に連続なビームが得られるという特徴があります。パルスあたりの中性子密度が500分の1と低く、2つ以上のイベントが偶然同時に起るパイルアップ現象がおきにくいため、SEE試験を行う上で、非常に効率と信頼性の高い実験環境が実現しています。 詳細は以下の文献をご覧下さい。
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白色中性子照射施設で得られる中性子のエネルギースペクトル
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