【メイン希釈冷凍機】

   HDを偏極させるために中心的な役割を果たすのが、3He-4He希釈
   冷凍機(DR)であり、オランダのライデンクライオジェニックス社で開発された。
   このDRは温度120mKにおいて2500μWという強力な冷却能力を持ち、
   最低到達温度6mKが可能である。液体ヘリウムの消費量は1日あたり
   約24Lである。DRは日本の会社であるJASTEC製の超電導磁石を装備して
   おり、その中心磁場強度は最高で17 Teslaまで到達する。その磁石の
   ボア直径は71mmであり、HD標的まわりは5×10-4と高い磁場均一度に
   なるように設計した。DRの中心には’クリアショット’と呼ばれる直径50mmの
   穴があいており、DRの頭から底まで貫通している。このクリアショットを
   使用して、HD標的を取り出し他の冷凍機へ移動させることができる。






 ▼ 実験装置
 ▼ メイン希釈冷凍機
 ▼ HD標的引き抜き装置(トランスファークライオスタット)
 ▼ インビームクライオスタット(IBC)
 ▼ ストレージクライオスタット(SC)

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