【インビームクライオスタット】

   HD標的を実験中に保持しておく装置が、2代目の希釈冷凍機であり
   インビームクライオスタット(IBC)と呼ばれている。IBCはカナダのカンタム
   テクノロジー社と共同で開発した。IBCには、横方向と縦方向の両方の
   磁場を作り出すことができる2種類の超電導磁石を装備させた。
   したがって、HD標的の偏極方向を回転して変えることができる性能を
   持つ。両方の磁場強度は約1 Teslaであり、数ヶ月にわたる実験の間
   HDの偏極を保持する。横方向の磁場均一度は10-3である。IBCの
   混合室は最低温度200mKにまで到達することができ、冷却能力は
   温度300mKにおいて1000μWである。液体ヘリウムの消費量は、1日
   あたり約12Lである。





 ▼ 実験装置
 ▼ メイン希釈冷凍機
 ▼ HD標的引き抜き装置(トランスファークライオスタット)
 ▼ インビームクライオスタット
 ▼ ストレージクライオスタット(SC)

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