活動レポート

日々の活動を発信しています。浜ラボ(科学班)の活動も発信しています。

最近の活動

2026年09月23日~26日

飯舘村で科学班活動を行いました。いつ訪れても美しい風景が広がる飯舘村は、自然に囲まれた穏やかな村で、訪れるたびに癒されます。福島第一原子力発電所から約40 km離れた飯舘村も、震災によって放射性物質の影響を受けました。現在では除染もほぼ終了し、日常の暮らしを取り戻しつつあります。一方で、森林に入ると、場所によっては現在も比較的高い空間線量率が確認されます。今回は、昨年に引き続き栗の調査を行いました。丹波栗と山栗を対象に、未除染の場所と除染された場所のそれぞれで栗を採取しました。採取した栗や周辺環境を調べ、放射性セシウムが植物や土壌にどのように存在しているのかを調べます。また、活動の途中には大熊町にも足を運び、現在も除染が進められている地区で空間線量率を測定しました。

2026年08月4日~7日

今回の科学班活動では、学生から「セミの抜け殻の放射能を測ってみたい」というアイデアが出たことをきっかけに、セミの抜け殻とその周辺の土壌を採取しました。詳細は下記をご覧ください。

2026年06月1日~7日

放射性同位体物理に関する国際会議Advances in Radioactive Isotope Sciences(ARIS2026)にて、2名の学生がポスター発表しました。詳しくは以下の学会発表をご覧ください。

2026年04月1日~4日

科学班活動を行いました。大熊町の日隠山でフキノトウを採取できました。鬼ゼンマイも採取しましたが、美味しくはないらしいです・・・。また、汚染土壌でバジル とアサガオの栽培を開始しました。地極沢の畑の開墾もやってきました。少しずつですが水路が回復して、それっぽくなってきています。

2026年03月18日~20日

科学班活動を大熊町で行いました。少し遅かったけれどフキノトウを採取できました。また、汚染土壌でバジルとアサガオの栽培を計画しています。

2026年03月16日~18日

岐阜県の高校生23名が大熊町と飯舘村で放射線測定を行いました。多くの学びがあったようです。詳しくは下のリンクへ

最近の科学班活動のピックアップ

今回の科学班活動では、学生から「セミの抜け殻の放射能を測ってみたい」というアイデアが出たことをきっかけに、 セミの抜け殻とその周辺の土壌を採取しました。一本の木からできるだけ多くの抜け殻を集め、土壌中の放射性セシウム との関係を比較することを目指しましたが、都市部とは異なり、抜け殻の密度は低く、十分な数を集めるのはなかなか大変でした。 それでも、3か所で採取することができ、少量ながら測定用の試料を準備しました。どのような結果が得られるのか、測定が楽しみです。

また、科学班では現在、汚染土壌を用いたアサガオの栽培にも取り組んでいます。 「日本人だけでなく、世界中の人々に親しまれているアサガオを研究対象にすることで、 放射線にもっと関心を持ってもらえるのではないか」という学生の思いから始まった取り組みです。 身近な花を題材に、土壌中の放射性セシウムが植物にどのように移行するのかを調べていきます。

今回は、岐阜県内の高校で生物を担当する先生も科学班に参加しました。 虫が大好きな先生で、大熊町で東北固有の昆虫を探すなど、自然科学の新たな視点からフィールドを楽しみました。 そして今回、驚きの発見もありました。あるコリヤナギの木を調べていると、なんと大量のノコギリクワガタを発見! 予想外の出会いに、科学班一同びっくりしました。大熊町には、まだまだ私たちが知らない自然の魅力があるようです。 さらに、役場の裏山ではナイトトラップも実施。夜の大熊町には、昼間とはまた違った生き物たちが姿を見せてくれました。 放射線の測定から昆虫や植物の観察まで、フィールドに出てみると新しい「問い」や「発見」が次々と生まれます。 科学班では、これからも大熊町をフィールドに、学生自身の興味や疑問を出発点とした探究活動を続けていきます。

追記:科学班では大熊町の地極沢という地区で畑を作ることにしました。元は田んぼだったところで、15年近くも経っているので、簡単ではありません。 この場所は除染されていません。ここで、野菜や果樹を苗から育ててみようと思います。

高校生向け浜通り放射線研修

2025年度 岐阜県の高校生が浜通りで放射線を学びました。

この研修は放射線測定に絞ったプログラムになっていましたが、それ以外の部分である社会的なことや、人の思いや、経済のことまで色々と発展させ、結びつけて、それぞれの生徒が様々に学んでくれたように思います。

学会発表

The 5th Conference on Advances in Radioactive Isotope Science (ARIS2026)

●2026年6月1日〜7日
● 福島県福島市飯坂町のパルセいいざか

第24回日本放射線安全管理学会学術大会

●2025年12月15日〜17日
●京都大学 百周年時計台記念館

第7回アジア太平洋放射化学シンポジウム(APSORC2025)

●2025年9月14日〜19日
●島根県松江市

年次報告

令和7年度 活動報告

学校の先生たちの活躍

浜通り放射線研修に参加した学校教諭が、所属校で授業を実施しました。
現地でしか学べないことがある、授業者自身が現地で体験、体感、対話した事を生徒に伝えることの「大きさ」「重さ」を感じます。先生の「力」ですね。

放射線の授業

●2025年11月
●岐阜県立岐阜北高等学校 3年生

理系生徒を対象に(A)原子核と放射線の単元と(B)核反応の単元で、浜通り放射線研修で学んだことを取り入れた授業を実施しました。放射線を正しく理解するだけでなく、原発事故のこと、汚染土壌、廃炉などの社会課題への理解も促せたようです。

公開授業

●2024年11月
●岐阜県立岐阜北高等学校 2年生

物理選択の高校生を対象に「校舎内外の自然放射線を測定する」というテーマで授業を実施しました。福島第一原発事故や放射線の基礎事項について学んだ後、放射線の種類や性質、半減期をグループでまとめ、放射線量が高い場所・低い場所を予測しました。その後、校舎内外の放射線量や放射線源(マントル、花崗岩、湯の花、カリ肥料、塩)の放射線量を測定し、比較しました。最後に感想とアンケートを記入し、授業を振り返りました。

放射線の授業

●2025年11月
●岐阜県立長良高等学校 1、2年生

1、2年生を対象に放射線の授業をしました。福島で採取された30 cm土壌コアをはかるくんで測定し、少しなら大した線量ではないけれど、これが膨大な量あることを想像し、除染や処理の大変さを実感できたようです。それから、校内で放射線の測定を行い、放射線が身近にあることを学びました。

人権教育のLHR
~イチエフの事故から学ぶ、科学、社会、そして、私たちの生活~

●2025年11月
●岐阜県立岐阜高等学校 2年生

福島第一原子力発電所の事故、事故を引き起こした地震と津波、この大災害から学ぶことはたくさんあります。大熊町の土壌からの放射線を測り、この災害のことを自分たちで調べ、話し合い、放射線とそのほか多くの課題があることを学んだようです。

放射線の授業

●2025年11月
●岐阜県立岐阜高等学校 3年生

事故により飛散した放射性物質がどのように広がり、どのように降り注ぎ、どこを汚染したのか、また除染方法についても、大熊町の土壌からの放射線を測ることで学びました。授業者である先生が体験した飯舘村でのエピソードも、生徒の心に響いたようです。

『正しく恐れる』ための放射線測定

●2026年2月
●岐阜県立関高等学校 1年生

1年生の物理基礎で実施した授業です。放射線への正しい理解を実測により促し、根拠のない不安を科学的な判断へ変える試みを行いました。先生の熱意と丁寧な授業展開がとてもよくわかります。