日々の活動を発信しています。浜ラボ(科学班)の活動も発信しています。
最近の活動
2026年10月24日~27日
高校教員を対象とした浜通り放射線研修を実施しました。岐阜県立高等学校の教諭7名を対象に、浜通りで放射線研修を実施しました。詳細は下記をご覧ください。
2026年09月23日~26日
飯舘村で科学班活動を行いました。自然に囲まれた美しい飯舘村で、昨年に引き続き栗の調査を行いました。 今回は丹波栗と山栗を、除染された場所と未除染の場所で採取しました。栗や周辺土壌の放射能を調べ、放射性セシウムの分布や植物への移行について調査します。また、大熊町にも足を運び、現在も除染が進められている地区で空間線量率を測定しました。
2026年08月4日~7日
今回の科学班活動では、学生から「セミの抜け殻の放射能を測ってみたい」というアイデアが出たことをきっかけに、セミの抜け殻とその周辺の土壌を採取しました。
2026年06月1日~7日
放射性同位体物理に関する国際会議Advances in Radioactive Isotope Sciences(ARIS2026)にて、2名の学生がポスター発表しました。詳しくは以下の学会発表をご覧ください。
2026年04月1日~4日
科学班活動を行いました。大熊町の日隠山でフキノトウを採取できました。鬼ゼンマイも採取しましたが、美味しくはないらしいです・・・。また、汚染土壌でバジル とアサガオの栽培を開始しました。地極沢の畑の開墾もやってきました。少しずつですが水路が回復して、それっぽくなってきています。
2026年03月18日~20日
科学班活動を大熊町で行いました。少し遅かったけれどフキノトウを採取できました。また、汚染土壌でバジルとアサガオの栽培を計画しています。
2026年03月16日~18日
岐阜県の高校生23名が大熊町と飯舘村で放射線測定を行いました。多くの学びがあったようです。詳しくは下のリンクへ
最近の活動のピックアップ
高校教員を対象とした浜通り放射線研修を実施しました 岐阜県立高等学校の教諭7名を対象に、浜通りで放射線研修を4日間実施しました。参加した教諭は、物理・化学・生物をそれぞれ専門とする理科教員です。 また、浜通りでの活動経験が豊富な岐阜大学教育学部物理学専攻の大学院生2名(1名は来年度より高校教諭、もう1名は再来年度より中学校理科教諭になることが決まっています) も、研修をサポートする立場として参加しました。




研修では、地極沢・中央台・新町・中間貯蔵エリアの帰還困難区域に入り、空間線量率の測定や、アケビ、キウイ・カキ・ユズの実と周辺土壌の採取を行いました。また、ため池では水生生物を、神社では地表をはう虫などを採取し、試料の放射能濃度をNaIシンチレーション検出器で測定しました。現地での観察や測定を通して、放射線や放射性物質について、教科書だけでは得られない学びを深めました。先生たちの好奇心旺盛さ、知識の豊富さ、能力の高さにもびっくりです。 放射線をどのように教えればよいのか、不安を感じていた教員もいました。しかし、実際に現地で測定や試料採取を行い、自分の専門分野と関連づけて考えることで、放射線を物理だけの題材としてではなく、化学や生物、さらには社会課題と結びつけて授業を展開する可能性を実感する機会となりました。




さらに、環境省の案内による中間貯蔵エリアの視察も行いました。津波の被害を物語る現地の様子や、放射能汚染によって置き去りにされた学用品を目の当たりにし、教員たちは学校教育に携わる立場から意見を交わしました。また、災害発生時の避難や安全確保など、その場で求められる判断の難しさについても議論しました。除染が終わり、客土が施された広大な元農地を前に、「この土地は今後どのように活用されるのだろう」「そもそも除染とは何なのだろう」といった素朴な疑問も生まれました。放射線の科学的な理解だけでなく、災害や原子力災害が人々の暮らしや地域社会に及ぼした影響、そして災害と教育のあり方について考える機会となりました。 研修の合間には、浪江焼きそばやしらす丼、メヒカリの唐揚げなど、浜通りならではの食も楽しみました。




今回の研修では、学校で放射線教育を実践するうえで、管理職や保護者への説明、教材の不足といった課題も共有されました。一方で、現地での体験や測定データを教材として活用することや、各教員の専門性を生かした教科横断的な授業を展開することなど、課題を乗り越えるための手がかりも見えたと思います。 研修で得た知識や経験が、日々の授業に還元されることはもちろん、高校生を対象とした現地での放射線実習や、生徒自身が課題を設定して取り組む探究活動へとつながっていくことを期待しています。 日々、学校現場で生徒と向き合い、忙しい毎日を送っている先生方にとって、今回の研修は、教室を離れ、社会とのつながりを改めて感じる機会になったのではないでしょうか。いつもは「教える立場」にある先生が、現地で見て、聞いて、考え、学ぶ「学ぶ立場」となった4日間。今回の経験が、それぞれの学校での新たな実践につながることを願っています。研修に参加してくださった先生方に心から感謝するとともに、これからも生徒たちと向き合い、学校現場で活躍されることを応援しています。
科学班活動ピックアップ
高校生向け浜通り放射線研修
学会発表
The 5th Conference on Advances in Radioactive Isotope Science (ARIS2026)
●2026年6月1日〜7日
● 福島県福島市飯坂町のパルセいいざか
第24回日本放射線安全管理学会学術大会
●2025年12月15日〜17日
●京都大学 百周年時計台記念館
第7回アジア太平洋放射化学シンポジウム(APSORC2025)
●2025年9月14日〜19日
●島根県松江市
年次報告
学校の先生たちの活躍
浜通り放射線研修に参加した学校教諭が、所属校で授業を実施しました。
現地でしか学べないことがある、授業者自身が現地で体験、体感、対話した事を生徒に伝えることの「大きさ」「重さ」を感じます。先生の「力」ですね。



放射線の授業
●2025年11月
●岐阜県立岐阜北高等学校 3年生
理系生徒を対象に(A)原子核と放射線の単元と(B)核反応の単元で、浜通り放射線研修で学んだことを取り入れた授業を実施しました。放射線を正しく理解するだけでなく、原発事故のこと、汚染土壌、廃炉などの社会課題への理解も促せたようです。
公開授業
●2024年11月
●岐阜県立岐阜北高等学校 2年生
物理選択の高校生を対象に「校舎内外の自然放射線を測定する」というテーマで授業を実施しました。福島第一原発事故や放射線の基礎事項について学んだ後、放射線の種類や性質、半減期をグループでまとめ、放射線量が高い場所・低い場所を予測しました。その後、校舎内外の放射線量や放射線源(マントル、花崗岩、湯の花、カリ肥料、塩)の放射線量を測定し、比較しました。最後に感想とアンケートを記入し、授業を振り返りました。
放射線の授業
●2025年11月
●岐阜県立長良高等学校 1、2年生
1、2年生を対象に放射線の授業をしました。福島で採取された30 cm土壌コアをはかるくんで測定し、少しなら大した線量ではないけれど、これが膨大な量あることを想像し、除染や処理の大変さを実感できたようです。それから、校内で放射線の測定を行い、放射線が身近にあることを学びました。
人権教育のLHR
~イチエフの事故から学ぶ、科学、社会、そして、私たちの生活~
●2025年11月
●岐阜県立岐阜高等学校 2年生
福島第一原子力発電所の事故、事故を引き起こした地震と津波、この大災害から学ぶことはたくさんあります。大熊町の土壌からの放射線を測り、この災害のことを自分たちで調べ、話し合い、放射線とそのほか多くの課題があることを学んだようです。
放射線の授業
●2025年11月
●岐阜県立岐阜高等学校 3年生
事故により飛散した放射性物質がどのように広がり、どのように降り注ぎ、どこを汚染したのか、また除染方法についても、大熊町の土壌からの放射線を測ることで学びました。授業者である先生が体験した飯舘村でのエピソードも、生徒の心に響いたようです。
『正しく恐れる』ための放射線測定
●2026年2月
●岐阜県立関高等学校 1年生
1年生の物理基礎で実施した授業です。放射線への正しい理解を実測により促し、根拠のない不安を科学的な判断へ変える試みを行いました。先生の熱意と丁寧な授業展開がとてもよくわかります。