平成28年4月に発足した短寿命RI供給プラットフォームは、基礎開発・研究用放射性同位体(研究用RI)の年間を通じた安定な供給とその安全な取り扱いのための技術的な支援を行うことを目的とします。

無機材料から人体まで全ての物質の構成要素である原子核を、放射性同位体に置換することにより、標識化することができるため、研究用RIが役立つ分野は、物理、化学、生物学の基礎から、工学、農学、薬学、医学分野の応用まで極めて広く、今後、ますますその需要が増していくと予想されます。

本プラットフォームでは、研究用RI供給の実績がある大阪大学核物理研究センター、理化学研究所仁科加速器研究センター、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、東北大学電子光理学研究センターが緊密に連携することによって、研究用RIを速やかに供給する新たなシステムを構築することにより研究者の利便性を格段に改善するとともに、各加速器施設での運転計画を調整することにより、研究に必要なRIが年間を通じて供給できる環境を整えました。

プラットフォームの利用は、全ての分野の全ての研究者にオープンで、学術的な価値が高いと課題採択委員会で判断された研究課題は、我々が全力をもって支援します。本プラットフォームの利用により、短寿命RIを用いた革新的な研究が萌芽し発展していくことを切に願います。

大阪大学核物理研究センター

中野 貴志