施設紹介

 ここでは、一般公開の際に見学いただく核物理研究センターの実験施設の一部を紹介します。

リング・サイクロトロン加速器

Ring Cyclotron Ring Cyclotron

    リング・サイクロトロンは当実験施設の中心となる加速器です。陽子を光速の約70%の速さにまで加速できるのに加え、炭素、酸素などの原子核も加速できます。ビームエネルギーの広がりが約0.1%しかない、超高品質ビームが特長です。
   リング・サイクロトロンが供給する加速ビームは、原子核がどのような構造や性質をもっており、どのようにして生まれてきたかの研究に用いられます。さらに、加速ビームを標的に衝突させることによって生じる二次粒子ビームは、物質科学や工学応用など様々な研究に用いられています。

リング・サイクロトロン加速器の詳しい説明はこちら


超高分解能磁気分析器 グランド・ライデン

Grand Raiden

    グランド・ライデンで行われている実験は、リング・サイクロトロン加速器から供給される加速ビームを原子核標的に衝突させる散乱実験です。プリズムが光を波長ごとに分けるように、磁気分析器は磁場と巨大なアームを用いて散乱された粒子をエネルギーごとに分解し、散乱現象の詳細な分析を可能にします。グランド・ライデンは、約0.003%という世界最高のエネルギー分解能を誇っています。


グランド・ライデンの詳しい説明はこちら


大強度DCミューオンビーム施設 MuSIC

MuSIC MuSIC MuSIC

   ミューオンは電子と同じレプトンと呼ばれる素粒子の一種です。ミューオンはその特有の性質から、質量分析や原子炉の透視など、様々な研究に活用されています。 MuSICは、超伝導電磁石技術を利用して、陽子ビームから高効率でミューオンを生成する施設です。 ミューオンを用いた基礎物理研究から物性研究、隕石などの元素分析などの幅広い研究に使用されています。

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研究内容の詳細について

   これらのサイクロトロン実験施設を用いた研究の詳細については、核物理研究センターのサイクロトロン実験グループのページをご覧ください。また、核物理研究センターには、当施設以外の様々な施設を用いて研究を行っているメンバーや、理論研究を行っているメンバーもいます。これらの研究内容の詳細については、核物理研究センターの 「研究と教育」のページをご覧ください。