共創的放射線教育プログラム
[大学院学生用]

大学院等高度副プログラム

共創的放射線教育プログラム
(CREPE)

担当部局 放射線科学基盤機構

協力部局 理学研究科/核物理研究センター/工学研究科/
医学系研究科/COデザインセンター

担当代表:

岡田 美智雄

知と知の融合
社会と知の統合

広い自然科学・社会科学分野を俯瞰し
自分の専門分野の知識・経験をもとに
幅広い分野の専門家が持つ
高度な「知」を融合して
社会の中で創発することのできる
人材の育成

概要

 放射線は、宇宙が誕生した時から存在し、人類が初めてその存在に気が付いたのはレントゲンによる1895年のX線の発見からです。そして、その業績を日本に伝えたのが、当時ドイツ留学中であった大阪大学初代総長の長岡半太郎先生とされています。
 大阪大学にとって縁深いこの放射線科学は、下図に示すように、素粒子から宇宙までのあらゆる分野に関わっています。この放射線科学を網羅的に学習できるように開設されたのが本プログラムです。
 放射線計測は素粒子原子核実験を行う上で基礎的な技術であり、いまもなお先進的な研究開発が行われています。しかし、それにとどまらず、様々な分野に応用され、研究・実用において不可欠なものとなっています。
 本プログラムでは,放射線の性質ならびにその基本的な計測技術から,加速器を用いた最先端科学までを系統的に学習し、科学の倫理的・法的・社会的課題についても学ぶことを目指しています。特に福島県浜通り地区での環境放射線実習では放射線と社会のかかわりの中で福島復興についても考えます。また、講義においては、日本語だけでなく英語による講義・実験も設定されており、世界に開かれたプログラムとなっているのも特徴です。

到達目標

放射線科学のために必要な基礎的な放射線計測技術

放射線科学の背景となる物理・化学現象の理解

③加速器を用いた最先端の放射線科学に関する知識

④最先端の医学研究における放射線科学に関する知識

放射線科学の倫理的・法的・社会的課題に関する知識

⑥福島県浜通り地区での実習を通じて社会課題を発見し解決方法を創造する力

プログラム概要

本プログラムの修了認定には、選択必須科目から1単位以上(1単位まで)を履修し、所属専攻以外の講義科目3単位以上または実習科目を含む2単位以上を履修して、8単位以上を修得のこと。

※副プログラム「放射線科学」の履修者はこのまま継続して履修することが可能です。また、新規にCREPEを履修することも可能ですが、「放射線科学」とCREPEの両方を修了することはできません。

履修モデル例

放射線取扱主任者試験を目指しながら
当プログラムを履修する

放射線取扱基礎

1単位

放射線の自然科学、社会学、人文学

2単位

放射線計測基礎1

1単位

放射線基礎医学

2単位

福島県浜通り地区環境放射線基礎

2単位

理学研究科化学専攻の学生が
当プログラムを履修する

放射線の自然科学、社会学、人文学

2単位

放射線計測基礎1

1単位

核化学1(I)

1単位

核化学2(I)

1単位

粒子ビーム化学(I)

1単位

福島県浜通り地区環境放射線基礎

2単位

お問い合わせ:irs_crepe@irs.osaka-u.ac.jp