TeXに関すること色々
TeXのコマンドや様々な表記法など覚えたことを書いていく。
- 様々なpackage
- 複数行にわたるコメントアウト
1行だけのコメントアウトなら、TeXの中で行の先頭に%をつければ、コメントアウトされるが、複数行の時はこれでは無理。よって、以下のパッケージを使用する。
\usepacage{comment}
このパッケージは、プリアンブル(\begin{document}より前)で、\usepackage{comment}と入力し、コメントしたい箇所を以下のような記載にする。
\begin{comment}
コメントアウトしたい文章
\end{comment}
上のような書き方をすることにより、文章がコメントアウトされる。
- ハイパーテキストリンクの機能
これを用いることで、TeX内でリンクを作成することができる。使用するには、\usepacakge{hyperref}をプリアンブルに記載する。
詳しくは、このページ参照。
- ブラケットの使用
量子力学などで出てくるブラケット記号をTeX内で使用する際に使うパッケージ。単純に<a|や|b>のようにして出来るが、見栄えが悪い。\usepackage{braket}で使用可能。
- ヘッダー・フッター編集
\usepackage{fancyhdr}を用いる。これを用いることで、自分の好きなようにヘッダーとフッターを設定できる。例えば、以下のように記述する(これはプリアンブルの後に書く)。
\pagestyle{fancy}
\fancyhead{}
\fancyhead[RE]{\rightmark}
\fancyhead[LO]{\leftmark}
\fancyhead[LE,RO]{\thepage}
\fancyfoot{}
このように記述すると、偶数ページの左側はページ番号で右側は章見出し、奇数ページの左側は節見出しで右側はページ番号となる。フッターは何も書かない。
マニュアルはここ、また分かりやすいページとして、このページを参考にしたらいいと思う。
- 様々なコマンド
- 太字
\bf
- 下線
\it
- イタリック文字を通常の文字に戻す
\rm
- ギリシャ文字
- TeXファイルを開いたときに文字化けしたら(Macでの話)
Webページからダウンロードして、TexファイルをTeXShopで開いた時、以下のエラー文が出る時がある。
エンコーディングが違うため、ファイルをUnicode(UTF-8)エンコーディングで開くことができませんでした。ファイルを他のエンコーディングで開きたい場合は、ウィンドウを閉じてもう一度開いて下さい。
このときは、Texファイルの文字コードを変換すればいい。
まず、MacPortsというものをインストールする(MacPortsとはHomebrewと似たmacOSで利用可能なパッケージをインストールできる、パッケージ管理システム。インストール方法は各自ネットか何かで調べて下さい)。
MacPortsのインストールを終えたら、次に実際に文字コードを変換する。これはターミナル上で行う。
例えば、test.texというTexファイルがあったとすると、文字コードをUTF-8に変換するには次のようなコマンドを打てばいい。
nkf -w --overwrite test.tex
こうすることで、改めてtest.texをTeXShopで開いたら、文字化けせずにきちんと表示されているはず。(もちろん、これをするにはカレントディレクトリにtest.texがないといけない)
- Texのパッケージのインストール方法
通常、全てのtexファイルで使用するためには/usr/local配下にファイルを置くらしいが、自分はまだそれを経験してないので、簡単な方法だけ載せる。
例えば、デフォルトのTexでは下線を引くコマンドである\underline{}は改行に対応していない。そこで、改行にも対応しているulinej.styというパッケージのインストールを例にとって説明する。
手順としては単純で、まずここからtarファイルををダウンロード。ファイルを展開すると、ulinej.styという名前のファイルがあるので、これを使用しているtexファイルと同じディレクトリに配置する。
※上記のサイトが消えた場合に備え、「ここ」をクリックするとtarファイルがダウンロードされるようにしておく。
その後、プリアンブルに\usepackage{ulinej}を記載し、下線を引きたいところで\ulinej{hoge}のようにすれば、改行されても下線が引かれる。
- TeXにおける様々な参考ページ(自分用)
・TeX Wiki 入門
・TeX/LaTeX入門
・ヘッダー、フッター設定色々
・卒論/修論/博論のためのモダンな LaTeX の書き方