成瀬 厚太郎

成瀬 厚太郎
情報科学研究科情報システム工学専攻

私は大学院で集積回路、また、それらを組み合わせて統合した集積システムに関する研究を行っています。集積回路は情報社会の発展を支える基盤であり、情報空間と物理空間をつなぐインターフェスとして常に存在しています。特に、物理空間からデータを収集するセンサは、私たちの生活環境に応じて連続的にデータを処理する情報システムにとって必要不可欠であり、人とモノがインターネットでより密接につながる今、その重要性はますます高まっています。

私は現在、多様なガス成分を検出するマルチモーダルなガスセンサの設計に取り組んでいます。一般的に、においは数多くのガス成分から構成されるため、においを認識するには、1つのチップで複数種類のガスを検出するマルチモーダルな機能が必要になります。サイズはスマートフォンに組み込めるほどの超小型化を目指しており、非侵襲的なセンシングによって、リアルタイムでユーザーのストレスの計測や食品の品質管理が行えます。また、最終的には、バッテリのための面積オーバーヘッドを克服するために、無線でデータだけでなく電力のやりとりも行うセンサネットワークシステムの構築を目標としています。

活動・成果