中原  啓佑

中原  啓佑
理学研究科高分子科学専攻

私は細菌の運動器官であるべん毛が自ら組み上がる仕組みについて研究しています。
べん毛は約30種類のタンパク質が2万分子以上組み合わさってできた超分子複合体であり、このべん毛を回転させることで細菌は移動します。また、べん毛の形成は、輸送装置の役割を担う基部体の構築から始まり、その後構成タンパク質は、軸構造の中を通って、その先端まで輸送されます。そこで輸送されたタンパク質が積み重なることで、べん毛の軸構造は形成されます。しかし、構成タンパク質の輸送順序や輸送量などがどのように制御されているのかに関する詳細なメカニズムは明らかになっていません。
そこで、私はCryo電子顕微鏡を用いてべん毛構築過程の様々な構造のスナップショットを撮ることで、べん毛が形成されるメカニズムを分子レベルで解明しようと考えています。
生物に関してわかっていることは1割に満たないと言われており、生物から人間が学べることはまだまだたくさんあると考えています。生物に学び、そしてその不思議を解き明かしていきたいです。

活動・成果