私は理学研究科化学専攻で量子化学を専門としています。

現在、QM/MM法や分割統治法など、巨大な系を限られた計算資源で計算するための素晴らしい手法が用いられていますが、量子化学的に扱う系を大きくし、計算対象を現実のものに近づけることと、計算量を削減することはトレードオフの関係にあります。

そこで私は線形応答関数を用い、不均一な電子密度分布を持つ分子系における距離である化学的距離を新しく定義することを目標としています。

これは、例えば酵素反応などにおいて、量子化学的に重要な領域を明確に与えるような指標となり前述のQM/MM法において適切なQM領域を簡単に設定できるようになることが期待されます。

趣味はピアノを弾くことで、普段はソロピアノばかりなのですが、最近合奏の機会を頂き、他の演奏者の方々と鳴らしたい音がバッチリ合うことが楽しいです。

料理をするのも趣味なのですが、自分の料理が相対的にどんなものなのか分かっていないので、友人を家に招待して料理をふるまう機会を窺っています。