三浦 彩音

三浦 彩音
理学研究科化学専攻

私は現在、細胞表層に多量に存在する「糖鎖」という生体高分子に着目し、研究を行っています。糖鎖は、細胞表層で様々な分子と相互作用し、免疫やがんなどな生命現象に深く関与しています。しかし、糖鎖の構造が多様であるために、糖鎖の関わる現象の詳細な分子基盤は明らかになっていません。所属研究室では複雑な構造の糖鎖を一から有機合成することが可能です。また、これまでに、細胞膜上の標的タンパク質に合成糖鎖を導入する手法を確立しました。これらの、「明確な構造」をもった合成糖鎖と、生きたまま細胞を観察できる「生細胞イメージング」という技術を組み合わせ、化学・生物両方の視点から糖鎖機能を詳細に解明していきたいと考えています。
また、PQBAでの活動を通じて、量子・医学の分野や、企業での研究に触れ、自身が行っている基礎研究と社会との繋がりを考えていきたいと思っています。

活動・成果