蓬郷 修一朗

蓬郷 修一朗
理学研究科物理学専攻

場の量子論はミクロな現象を記述する量子力学と高エネルギーの現象を記述する特殊相対性理論とを融合させた学問分野です。歴史的には、標準模型に代表されるように素粒子の物理を記述するための数学的な枠組みとして発展してきました。近年は物性物理をはじめとした他の物理分野にのみならず、量子情報理論を始めとした異分野との関連性にも注目が集まっています。

一方で場の量子論は近似的な範囲でしか調べられないのが現状で、例えば原子核を構成するクォークを考える際には解析的に計算が出来ず、数値計算が行われています。そこで私は、場の量子論を数学的により詳細に調べ、その解析的な性質を明らかにしたいと考えています。そのための方法として、量子情報理論との関連性にも注目しています。研究を通して場の量子論への理解を推し進め、物理学全体の発展に貢献することを目指しています。

活動・成果