進藤 日向

進藤 日向
医学系研究科保健学専攻

がん治療における放射線治療(RT)は、装置の高精度化によって局所的な治療成績が大きく向上しています。しかし、その一方で「遠隔転移をどう抑えるか」が大きな課題として残っています。
RTと免疫チェックポイント阻害剤(ICI)を組み合わせると、免疫の力によって放射線を当てていない腫瘍まで小さくなる「アブスコパル効果」が高まることが分かってきました。ただ、この効果が起きる確率はまだ決して高くありません。
そこで私は、がん細胞から作る「がんワクチン」を併用することで、このアブスコパル効果を高確率で起こせるのではないかと考え、研究を進めています。特に注目しているのが、体外でがん細胞に最大100 Gyという超大線量の放射線を当てた際の免疫応答を用いたがんワクチンです。
光子線や炭素線をこれほどの超大線量で照射した時に、がん細胞がどのような免疫応答を示すのかはまだ解明されていません。この応答を明らかにすることで、より効果的ながんワクチンを作り出し、将来的には放射線治療で遠隔転移までコントロールできる治療法の実現を目指しています。

活動・成果